エリさんのブログ

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唐津少年

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テーマ:小説 > 短編

2016/11/18 09:15:06

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ーカラツー!今日も真っ黒だね。

ーあぁ、別にいいだろそんなの。

ーいつも全身真っ黒ばかり着て、ほんと他の色ってあんま着ないよね。カラスって呼ぶよ?

ー呼ぶな!

そんな会話を手話で交わすキガヤ レイという外国籍の父親をもつ日本人ハーフのクラスメイトとはなしながら教室入る。
冬休み目前、皆んなは浮かれていた。

「からつーん彼女か?」友人達が俺を見て冷やかす。
「俺…ヤマトナデシコが好き、栗毛のロングの人は俺を好みじゃない。と言っても俺空手と剣道が彼女なの!これ以上はいいわ」
「でたスポーツばか!スポーツが彼女宣言でリア充かよ!」
「櫻井、今度空手の組手で相手お願い出来ないか?。」

「相手指定しては珍しいなぁいいよ」
「試合が近いからなぁ。」

「からすーちょっとノート借りたい、」
「カラスでなくて唐津な?教科は?」

「なぁ噂で聞いたけどさ…お前の母ちゃん大変なの?昨日何も変なところなかったやん」

俺は黙った。その表情にキガヤがにこりと笑っ
目に見えない"個性"持ってるのね?と手話で言う。

友人たちは俺を見る
高校の普通学級だ。(制服がないのがこの高校の特色)手話ができる人は少数派だろう

「キガヤと手で話せるのはなんでか知ってるか?俺の母親は病気で耳が聞こえづらくなって…だ…それで手話で会話する時期あったんだ」
同時に手話をしながら話す。

友人たちは納得したようだった。

朝礼前の予鈴がなる。
担任が入ってきた。
キガヤにみんなに言う連絡事項のメモを渡す。

いつも通りの時間が過ぎる。

休み時間俺は担任でもある剣道の顧問に呼ばれ体育館倉庫に向かって歩いていた。

渡り廊下歩いててふと聞いた話し声に凍りついた。

「キガヤさんってさ唐津くんたちの男子グループにべったりだよね?見ててムカつく…」
相槌が聞こえ、相槌打った人が「キガヤさん、他校の生徒にも気に入られてるらしいよ?!
"抵抗しない"女とか言われてるみたい。」
「ヤリマンなのか?!それとも…」
「中学校の男子に告白されたみたいだけど振ったら喉傷つけられて逃げたみたいだよ」
「うわぁだから喋れないの?それにいつもハイネックきてるよね…」

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