リア充サバイバル

オタク女とヤバい奴等。

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テーマ:小説 > 男女関係

2016/11/16 14:26:58

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『虹輔来てたんだ。』

取材から帰って来た五十嵐君がマフラーを外しながら言った。

『見てよ!最悪だよ』
槙が仕掛けたゴキブ○は1つではなかった。

『虹輔は白崎さんが気に入ったんだね。あいつ、かまってもらいたくて必死なんだよ。』

なんと、五十嵐君のデスクにも仕掛けていたらしい。

五十嵐君は淡々と仕掛けられたゴ○ブリを回収し、無表情でクリップを入れていた透明の瓶に詰めていく。


いや、透明の瓶はやめて欲しい………

『あ、蒼汰君、お帰り~。ちょっとここ教えて欲しいんだけどいい?』

『どこ?』

真琴ちゃんが五十嵐君に教えてもらっている。


五十嵐君は槙を名前で呼ぶ。
真琴ちゃんは五十嵐君を名前で呼ぶ。

この三人は同じ会社から引き抜いてきたらしい。
(槙は前の会社をやめて、フリーになったけど)


『あ、わかった‼ありがとう蒼汰君』

『うん。』
真琴ちゃんと話すときは五十嵐君の表情が少し和む。



『あずさちゃん、お話途中だったよね?ごめんね』

『え?いいよ。あ、真琴ちゃん、糸屑ついてるよ。』
肩についていた糸屑を取った。

『あー。本当だ!ありがとう』
笑った顔がまぶしい。
真琴ちゃんはデスクに戻って行った。


『白崎さんは真琴の事平気なんだね。』
ぽつりと五十嵐君が言った。

『え?なんで?いい子じゃん。仕事も真面目だし。』

『真琴はあんまり女性から好かれないから。』

『あぁ。』
なんとなく分からなくもない。

『悪い奴じゃないから、仲良くしてあげてよ』

『うん。』

五十嵐君は初めて笑った。

鈍い私でも分かる。
多分五十嵐君は真琴ちゃんが好きなのだ。

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