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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/16 20:53:44

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11月16日 朝

神 千里


バッ。

隣で、すげー勢いで知花が起き上がった。

「……ゆっくり起きろよ。」

小さく笑いながら前髪をかきあげると。

知花は、横になったままの俺を見下ろして。

「仕事は!?」

目を見開いた。

「おまえ午後からだろ?」

「う…うん、あたしはそうだけど…」

「俺は昼前から。まだこうしてようぜ。」

起き上がった知花の腕をゆっくり引いて、抱き寄せる。

「で…でも、朝食…」

「腹減ったか?」

「…まだ…大丈夫だけど…」

「二人きりなんだ。別に規則正しくしなくていい。」

「…クセ付きそうで怖いな…」

「たまにはいーだろ?」

「…うん…」

それからしばらく、そのまま…少しだけイチャイチャしながら過ごして。

一緒にシャワーして。

「あたし…着替えに帰らなきゃ。」

昨日の服に着替えながら、知花が言った。

「……」

俺はそれを頬杖をついて見て。

「…一時間ほど、おとなしく待ってろ。」

そう言って、立ち上がった。

「え?」

「いいから。あ、冷蔵庫には大したもんねーからな。小々森に電話して配達してもらえ。」

「え…えっ?」

「行って来る。」

「って…どこへー!?」

知花の声を背中に受けながら、俺はマンションを出る。

…さて。


家族のスケジュールは知ってる。

別居してからも、それぞれがスケジュールを送り合ってた。

華月は今日は早朝からスタジオで撮影のはず。


「おう。」

俺が事務所のスタジオに顔を出すと、あまりに珍しい事だからか…

「……父さん?」

華月はキョトンとして首を傾げて。

「かっかか神さん!!」

スタッフは狼狽えた。

…なぜ狼狽える。

華月に色目使ってんじゃねーだろーな。

「わー、どうしたの?珍しい。」

「何、おまえもう終わったのか。」

「うん。少なかったから。」

「そりゃ良かった。一時間ほど付き合ってくれ。」

「え?」


そうして俺は、華月を従えて。

「もう…どこの新婚夫婦よ…」

「何とでも。」

知花の服と下着と化粧品を買いに行った。

「でも…良かった。夕べLINEくれた時は…ちょっと悲鳴上げちゃったよ。」

夕べ、知花をマンションに連れ帰る際に…

誰かに連絡をしなくてはと思い。

華音…いや、咲華…いや…

華月を選んだ。

ステージから詩生とのイチャ付きぶりを指摘したから、機嫌を取る意味も含めて。

『知花は俺がマンションに連れて帰る。しばらく桐生院には帰さない。みんなによろしく』

そう華月にLINEすると。

『父さんから文字キター!!』

『ラジャー!!(スタンプ)』

『Good Luck!!(スタンプ)』

…三つも返って来た。


「んじゃな。」

買い物を終えて華月と別れる。

「あ。」

手を振る華月に振り返って。

「おまえ、俺らがいないからって、門限破るなよ。」

そう言うと。

「買い物に付き合った分ぐらいは、大目に見てもらうわ。」

華月は目を細めて手を振り続けた。

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