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ユキさんのブログ

エンディング♪世界が終わるまでは〜♪のとこをYSB登場選手に置き換えると萌えてしまう

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高校3年生 涼太と私のジャングルジム

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/15 22:02:15

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「先生、次はカニカマとマグロ」
「はい」

優しい先生は優しい微笑みで優しい手で
私が言うままに作って
口を開けると食べさせてくれた

「かな…カニカマとマグロは
 ちょっと違うくないか?」
お父さん鋭い
ちょっと間違ったなって
一口食べて思ったとこだよ

「次カニカマ天ぷら〜」
「かなのはほぼ具だな」
先生が長方形の海苔を半分に切って
ご飯を乗せるってか
ご飯を薄塗りにして具を巻いてくれる
お腹いっぱいにならないから
いくつも食べられた


「なんかさっきから
 いちゃいちゃしてない?」

「いやそんな…」
「先生ぇ〜抱っこして食べさせてぇ」
「やっ…かなちゃん!」
カニカマ天ぷらを持った手首を掴んで
グイグイくっ付くと
先生は本気で嫌がって引き離そうと
私のデコを反対の手で押し返す

「かな、どっちかと言うと
 けいくんより先生に対する嫌がらせだぞ」
「違うもーん、普段どおりだもーん
 ね、先生
 先生の作ってあげる〜何がいい?」
「いや…もう…お腹いっぱい」

「かな!けいくんは玉子巻き食べたい!」
「いや!自分で作って」
「お父様!自分がお作ります!」
たっちゅんの父でもちはちゃんの父でもない
赤の他人
「男が作ったのなんか食えるか!」
「かなちゃん作って差し上げろ!」
「はぁ?嫌だし
 ちはちゃんが作ればいいじゃん」
「ちはちゃん!」
「いや」
「そんなにみんなで嫌がらなくても…
 紗江ちゃ〜ん!」
「ごめん、ちょっと無理」
「……」

「しゃーねぇな、俺が作ってやるから」

「涼太ならいらない」
「はあ?」

こんな楽しいパーティーナイト

監督何してるかな

「しんちゃん帰って来たらよかったのにね」
「あ」
ちはちゃんの一言に
実の兄を思い出した


「うぃーーっす」

賑やかすぎて玄関開いたの気付かなかった

「ちわーっす!」
どうしても野球部

「田沢くん遅かったわね」
「練習長引いて〜」
「あれ?ミニは?」
「はあ?」
「かなちゃん何言ってんの
 青藍は予選大会、遠征だろ」

そうだった
自分が行ってないから
なんだろう
大会中な意識がない
田沢さんが来るとどうしても
後ろからミニが付いて来そうだし
オサムとゴンが飛び入りして来るのを
心のどこかで待ってた

「田沢〜こっち来いよ〜男子席」
「男子席じゃなくておじさん席だろ」
「なにをー!後藤めー!」


時間も遅くなってきて
始めはいびってたけいくんも
なに話してるか知らないけど
楽しそうに先生ともたっちゅんとも話して
お母さんたちはぼちぼち片付け始めた

後藤とみきは先に帰って
涼太はけいくん待ちで

「千春ちゃんは?泊まる?」
「お父さん待ってるし帰る
 たっちゅん、そろそろ帰るよ」
どうやら早瀬家にお泊まりらしい



「じゃあかなちゃん
 そろそろ私たちも帰るわね」
「大通りのコンビニまで
 賢治くんが来てくれるから」
「うん」
「お邪魔してすみませんでした〜」
「いびってすみませんだろ」
水木家と紫藤家がまた丁寧な言葉になって
ありがとうとすみませんを言い合った

急に静かになる家の中
お父さんとけいくんと田沢さんと先生は
冷蔵庫からまたビールを持って来た

「まだ飲むのか」
「涼太も泊まればいいじゃん」
「そうする、風呂入ってこよ」
「あんた着替えは?」
「紗江取ってきて」
「絶対いや」
「明日の準備もしてこよ」

「そうだ涼太明日スイミングだよ!
 私ちゃんと持ってきたよ!」



内緒だったのに言っちゃった

「スイミング?」
「かなちゃんスイミング行ってるの?」

おじさん席の皆様ごめんなさい
私がスイミングに通うの反対派でしたね

「紫藤先生、どういう事だろうかいな?」

私のバカーー!

「ちょっとお月謝は?
 先生が払ってるの?
 教育費は出すって言ったじゃない」

先生がどんどん小さくなっていく

「始めたばっかりだし
 言う暇なかったんじゃない?」
「そ…そうそうそう!」
「体育学部なのに
 泳げないとかなが困るしな」
「そう!そうなの!」
「月謝なんてどっちが出してもいいじゃん
 かなが泳げるようになるなら」

涼太ーー!
アイラービューー!

「さ、涼太くん
 お着替え取りに行こうか」
「1人で行けるけど」
「夜道は危ないから
 私が送ってあげる」

とりあえず逃げ出した
絶対私が秘密にしたことバレるし

「先生かわいそ
 バレるんだから隠すなよ
 てか自分でバラしてるし」
「先生生きてるかな」
「大丈夫じゃない?
 ちょっと泳いだくらいで
 ムキムキならないから」

「あ、涼太寄って行こうよ!」

家の前の公園は
小さい頃からよく遊んだ

「あのぐるぐる回るのって
 いつの間にかなくなったよね」
「そこにあったのにな」
「ぐるぐる回したよね〜」
「かな泣くまで回したよな」
「ひどいよね、今考えたら
 あの時はごめんね」
「ほんと、回転系はちょっとトラウマ」


滑り台を滑って
私がジャングルジムに登ると
涼太はいつも下で待ってるのに一緒に登ってきた

てっぺんに背中を合わせて座って
わざと全体重でうっかかって笑って


「かな」
「ん〜?」
「嬉しかった?ドレス」
「うん!」


「かなの幸せそうな顔見てたらさ…
 なんか覚悟できた」

なんの?

「ずっと前からしてたはずなのに
 本当は出来てなかったのかも
 俺も今気づいたけど」

だから…なんの話

「あの時…
 かなと青藍に行ってよかった」

私がパリに行きたいって
紗江ちゃんにワガママ言ったから


「青藍で野球して
 かなが先生に出会えて…よかった」


「涼太…なに急に」


涼太が向きを変えたから
私も向きを変えた

月明かりに照らされた涼太は


「心からそう思ったのは…」


優しく笑って


「今日が初めてかもしれない」


いつの間に涼太は
そんな大人みたいな顔で笑うようになったの

子供の頃のままみたいな気がしてたのに
私たちは着実に大人に向かっていて


もう

子供じゃなかった


これからもここはここに
このままあるのに

なのに私たちの時間は

決まった間隔で刻々と


刻まれていく



時が流れるのが嬉しかったり
寂しかったりツラかったり


そうやってまた

私たちは大人になるのかな



「お姫様、世界一可愛い花嫁さんだった」

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コメント34

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  1. ユキさん(32歳)ID:5607521・11/16

    ミネットさん
    月刊涼太とか発行しようかしら…
    ファンクラブ誌とか笑

  2. ユキさん(32歳)ID:5607307・11/16

    マコトさん

    決心固まったね…
    かなちゃんのお姫様姿に
    幸せそうな顔に(´°ω°`)

    もう行かないでと言えないかなちゃん(;∀;)

  3. ミネットさん(57歳)ID:5606864・11/16

    涼太君、いい男に成長したさ。そしてかなちゃんのこと吹っ切れたかな⁈もう涼太FC会員でヨシヨシしてあげるよね。

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