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漆黒の王女.119 ~エピローグ⑥~

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2016/11/16 03:14:19

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その数日後、漆黒城の修繕工事が始まった。

工事に参加する者は50名を超えて、クルーとお城を繋ぐ抜け道を行き来した。

お城で缶詰めは出来ず、ローテーションでクルーへごはんを食べに戻る。

おかみさんを筆頭に、快復したシーナとイオさん達クルーの女性陣が日中夜炊き出しを頑張ってくれていた。

ベスタおばさんとアルテはルニアに帰ったが、時々様子を見に来てくれた。



僕はというと男達に混ざって、でも建物の修繕は大人達に任せてと言われてしまったので、主に後片付けに精を出した。

焼かれてしまった人達の弔いは、、、きつかったが、最後までやり遂げた。この中にねえさんがいたはず。

炎をまぬがれた園庭の隅に大きな墓石を建て、鎮魂した。

それから、あの秘密の部屋もまだ無事だったので、ねえさんの遺品を、、、日記のノートと、シーナとザザの絵画を回収した。

シーナに持っていてもらおうと渡したけれど、日記を一通り読んだだけですぐに返された。


『サザンが持っていて。ザザの形見だよ。

私には、、、これがあるから』


そう言って、シーナは片耳の赤いピアスをそっと撫でた。



あともうひとつの気がかり。

工事の最中に僕はひとり抜け出しーーー地下道を通って、サガン兄弟の育ての親のおばあさんの家を訪ねた。

彼らが炎に焼かれた事、そのままに言おうか。それとも工事中の事故に遭って、と濁そうか。どうしたものかと思っていたのだけど、

、、、おばあさんの家はもぬけの殻だった。

売り物だと言っていた、壁に掛けられた織物は全て取っ払われていた。

サガン兄弟、あの炎から逃げ延びたんだろうか、、、

おばあさんと一緒にこの地を逃亡したのなら、それはそれでいい。





そんなこんなで、森の雨季が終わり、工事はまだ終わらなかったけれど、生業の猟を再開するために僕と親方とおかみさんは家へ帰った。


『こっちの方は私達で最後まで頑張るから。落ち着いたら、また逢おうね』


と言うシーナと、一旦の別れをした。

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