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913 vegetable innovation

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テーマ:雑感 > 人間関係

2016/11/12 16:53:11

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少しばかり見栄えのいいスェットの上下で歩けるのは、家のあるこの辺りだからだ。

八百屋を訪ねるのも久しぶり。
嫁姑の、悲哀を嘆いていたおばちゃんは元気だろうか。
ちょっとした商店街の入り口が八百屋さんだ。

あれ、子どもをおんぶしてるのは、あれ、おばちゃんだよな。
孫にも触らせてはくれないのではなかったのか。
上手くいったということかな。

キュウリ、キュウリ

『おばちゃん、キュウリちょうだい。』

『おや、しのぶちゃん、珍しいね。』

店もだいぶ雰囲気が変わっていた。なんだか整理されすぎてるような、品数が少ないような。

『しのぶちゃん、ちょっとお茶でも飲まないかい。』

『おばちゃん、忙しいんじゃないの?』

『みてごらんよ、人なんかいないじゃないの。
暇よ。それより、きて、こっち。』

おばちゃんに言われて、奥にある小さな部屋の淵に座った。
暑いほうじ茶が出て来る。

『その子、お孫さんだよね。もう歩くの?』

『そうそう、危なっかしくて、だから背中に括りつけてるのよ。
目が離せない。』

『お嫁さんはお出かけ?』

『それがさ、なが〜い長いお出かけなのよ。
もう、どうなることやら。』

『どういう事?』

『何から話したらいいか、いやね、あんまり話したら息子に怒られるんだけどね。』

それからの話し。

八百屋の息子は、食品会社の研究所に勤めていたのだけれど、なにかきっかけがあって、そこを辞めて、八百屋を継ぐということになり、それも、契約農家を見つけて、自家仕入れ。
ネット販売なども始めたというより、そちらが本業。
それで、この近辺でもお得意に案内を始めようとしているとの事。

その矢先、嫁さんが大量の野菜を実家や友人に送っていることがわかって、それも商売ならいいのだけれど全部プレゼント。

たまたま息子がいる時に、宅急便で嫁さんの実家からお菓子が届いて、それがわかり、大喧嘩になったらしい。
おばちゃんは以前からそれを知っていたのだけれど、息子に言っても、細かいことをグズグズいうなと怒られるので黙っていた。

大きな店で繁盛しているのならともかく、新商売を始めたばかりの亭主の足を引っ張るのかと、それはすごい勢いで怒り付けられた嫁さんが出て行ってしまった。
その時に、子どもは置いていけと。
普段から扱い慣れていない孫で、母親を追うのか、夜泣きどころか昼間でも泣いてばかりがやっと慣れてくれた。

気持ちがわからないでもないけれど、夫婦喧嘩で、泣くのは孫と私だと、まだ涙ぐむおばちゃん。我が息子ながらあまりにも頑固で腹がたつとか。

なんとも言いようがなくて、聴くだけだったけど、キュウリの他に、ナスもたっぷりと勧められて、重たいレジ袋以上に重たい気持ちの帰り道。

子どもには意志がないと思ってるのかと、少し苛立ってしまった。

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