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ファーストタイム ⑥ (花エク)

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テーマ:小説 > 官能小説

2016/11/12 13:59:39

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「だ、ダメッ…」

「何で?ゼッタイ…駄目?」

「…絶対、、では、…ありません…けど、、」

「えっ?」


あまりの真剣なハルのお願いに、
私はドギマギしてしまった。


「どっ、どうして…そのご褒美なんですの?
他のことでしたら、何でもしますわ!」


私は必死で抗ってしまう。

自分の気持ちの整理も付かない。




「…どうしても、嫌か?」

ハルの瞳が曇って、影を落とす。
少し低くなった声が、ますますハルの考えを分かりにくくしてしまった。


「…分かった。
じゃあ、何もしない。
ご褒美なんて言い方をして悪かった。
お前を守るのは、俺の勝手なんだ。
俺が、お前を守りたかったから、守った。
それだけの事だ。
だから、気に病むことは無いし、気にするなよ」


ニッと笑ったハルの顔は、
傷付いた心を隠すかのように儚げで……。



私は、ズキリ…と、心が軋んだのを感じた。



コンコン

「失礼します。
…アンネ様もいらっしゃいましたか。
今から医師の診察と血液検査を致しますので、
一旦席を外して頂けますか?」


レイが、医者を連れながらアンネに話しかける。


「えっ、ええ、勿論ですわ!
あの、ハル…!
また、夜に来ますわ。
お大事になさって…」


「ああ、ありがとう。
外に出る時はヨハンに声掛けろよ。
1人じゃ危ないからな」



ハルはそう言って、
私を安心させる様に笑った。









パタン…

寝室のドアを閉めた後、ドアに寄りかかりながら、私は激しい後悔に苛まれた。

「…どうして…素直になれないの…」


ハルの痛々しい姿。
全てが、私の為の犠牲だ。

自分の人生や、身体や、地位や、色んな物を犠牲にして、私を守ってくれる、大切な存在…。


もう、どうしたら良いか分からなくなっていた時だった。



「…アンネ様?どうかなさいましたか?!」


仲の良いメイドの1人が、
泣き崩れる私を見つけて駆け寄って来た。



私の頭を撫でながら、
混乱して泣きじゃくる私を包むと、


「アンネ様…。
もし宜しければ、私のお気に入りの場所へ行きませんか?」


「えっ…?」

「すぐ近くですわ。いかがですか?」

「…ええ、…ありがとう、お願いしますわ…」


メイドはニッコリ笑って、私を立ち上がらせると。
私の肩を抱いて、長い廊下を歩かせて行ったーーーーー。

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