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Fictions

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/10 21:32:06

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「お前がそんなこと気にするな。それより、女とかいないのか。恋愛でもして青春してろ」

軽口を叩き笑いかけると、浅野は一丁前に鼻で笑いやがった。

「俺、童貞じゃねーし」と、偉そうにふんぞり返っている。バカめ。


「俺だって童貞じゃねぇよ」

俺も完全に大人げない返事をする。
浅野はひひっと笑いながら、話を続ける。

「あの、放課後いつもサッカー部見てる子。なんて名前だっけ」

浅野の表情で、その女子に気があるのはすぐにわかった。…それが誰のことだかはわからないが。


「…知らないな。」

「うちのクラスだよ。なんで知らねーの、担任なのに」

何だ。執着しやがるな。


「うちのクラスぅ?じゃあ白川か須賀だろ。須賀はブラバンだから、白川碧か?」


白川は、華やかで活気のある須賀に比べ、穏やかでニコニコしてる無害な生徒。
少し幼さが残る輪郭に、艶のある黒髪。大きな瞳が印象的だ。


「あいつが白川碧かぁ…」

含みをもたせるような言い方をする浅野に、俺は笑いながら「青春だな」と冷やかした。


「うっせーな、別に興味ねぇよ。そいつを狙ってる奴を知ってるだけだよ」

「あっそ」


俺から見る高校生は、キラキラ輝いていて眩しい。

彼らのこれからの可能性は、今の俺より無限に広がっていて、無数の選択肢がある。

天文部の顧問になり、大人になって初めて目の当たりにした星空には、胸が震えた。

その星の数ほどの可能性が、彼らにはある。


「そうだ、お前部活やんないの?リトルリーグ入ってたんだろ」

「野球は中学でやめたよ。今更…音楽聴いて漫画読んでるだけでいい」

「じゃあ、天文部入れば?たまには空でも見上げろ」

「ハア?興味ね〜」


浅野は煩わしそうに眉を寄せた。

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