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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/09 21:46:57

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少し声を荒げてしまったが、もう…止められなかった。

だっておかしいだろ…!?


「誰からも尊敬されてて、カリスマ性があって、もちろん才能だってある。上に立つ人間としては、申し分ないじゃないか。」

「……」

「誰だって…誰だって、おまえの言う事なら聞くし、聞きたいって思うはずだ。」

「……」

俺が両手を握りしめて、何なら…すごく褒め上げてるというのに。

神はポリポリと頭をかいて。

「…確かに俺の言う事は、みんな聞くだろうな。」

それまで座ってた椅子に座り直した。

「だが俺への尊敬は、シンガーとして、ソングライターとして、後は…そうだな…まあ、ネームバリューだな。」

「……十分だろ。」

「そうか?俺はそれより、おまえみたいに「この人のために」って思わせる力のあるやつの方が、すげーって思うけどな。」

「…は?」

神の言う事が分からなくて、眉間にしわを寄せる。

「オタク部屋に行った。」

「……」

「で、おまえのいい所と悪い所を教えてくれって言った。」

「は?何だそ………あ。」

そう言えば…

「一昨日のアレか!?」

部下たちが、恐ろしく興奮して『神さんがさっきまで!!』『ここでの評価が!!』なんて一度に騒ぎ立ててた…アレか!?

「オタク部屋が出来て何年だ?まだ片手にも余るっつーのに…おまえの信頼度、半端ねーよ。」

神は前髪をかきあげながら、足を組んだ。

「…信頼度で言うと、知花ちゃんの方が上だぜ。」

俺が低い声で言うと。

「そりゃ、あいつの知識はバカみてーに上限を知らねーからな。でも知識の問題じゃねーよ。」

神は首を傾げて、やけにスッキリした顔で言った。

「……」

「おまえの部下たちがどう答えたかと言うとな。」

「あっ、ちょちょっ…ちょっと待て…」

「あはは、健ちゃん緊張してる?」

「うるさい。」

俺はそばにあった紙コップを手にして水を注ぐと、ゴクゴクと飲み干した。

そんな俺に小さく笑いながら、さくらさんと一緒に椅子を引いて座る高原さん。

…もう有無を言わさず…って感じなのか?

いや、俺は納得いかない。


「いい所ですか…うーん…結構色々無茶ぶりされるのに、文句言いながらも応えちゃうんですよねえ。地味に、だけど完璧に出来ちゃう人だなあって、尊敬します。」

神が、いったい誰の物真似だ?って思うような口調で言って、アズとナオトさんが手を叩いて笑った。

続けて…

「ダメな所ですか?うーん…人が良過ぎますね。」

「あはは。さっきから誰の真似やねん。そんなんオタク部屋におるか?」

朝霧さんが俺に向かって言う。

「…最初のは…本間で、後のは…高橋…?」

どうかな…と思いながらそう答えると。

「正解。さすがだな。俺。」

神は自分で手を叩きながら言った。

「嘘やろ。千里の物真似が似てるとは思えへん。里中の観察勝ちやろ。」

「間違いないねー。」

…地味にだけど完璧に出来る人…か?俺…

人が良過ぎるか?

……いやいやいやいやいやいやいや。

誰の事言ってんだよ!!

本間!!

高橋!!

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