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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/09 15:55:21

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「はあ!?」

遅れて控室にやって来た義母さんが、大声を上げた。

「聞いてないよー!!」

そう言いながら、高原さんをポカポカと叩く。

…知花みたいな猫パンチならともかく…義母さんのこれは…

「おっ…おい、さくら。俺を殺す気か?」

高原さんにそう言われた義母さんは。

「はっ……」

驚いた顔で動きを止めて。

「ご…ごめん、なっちゃん。痛かった?痛かったかなあ?」

高原さんの顔を覗き込んで、それまで自分がポカポカと叩いていた胸辺りを両手で触った。

すると高原さんは、その義母さんの両手をギュッと握って。

「ああ…痛かったな…俺の事をサンドバッグと思ってないか?」

「まっ…まさか!!」

みんなの前で両手を握られて、義母さんは少しうろたえてる。

…今更だよな。

今まで、どれだけ公衆の面前でイチャついて来たと思ってんだ。(俺が言うかって感じだが)

「…言わなくて悪かった。だが…俺はどうしても、さくらに…ビートランドを任せたいんだ。」

…すっげー、甘い声だな。

こりゃ、義母さん頷くだろ。

…ていう、大半の思いとは裏腹に…

「それとこれとは別ーーーーー!!」

義母さんは高原さんの両手をパーッと離すと。

「なんでそんな大事な事、みんなに話した後に報告するわけー!?」

握り拳を作っての反論。

…まあ、正論だな。

相談もせずに、みんなに話した高原さんが悪い。


俺は椅子に座ったまま、足を組んでその光景を眺めていた。

会長に義母さん。

社長に里中を推した高原さん。

だが、義母さんは断固拒否し続けてるし、里中は…

「……」

放心状態だ。


「健ちゃん、大丈夫?」

さっきからアズが何度もそう声をかけているが、里中は依然として返事すらしない。

ただ、口を開けて高原さんと義母さんのやりとりを見ているだけだ。

…ま、ここは言い出しっぺの高原さんに任せて…


「……なんで、俺なんですか…」

ゆっくり立ち上がったところで、里中の弱弱しい声が聞こえて来た。

「え?」

高原さんが義母さんからの遠慮がちな攻撃を、少しデレデレで防御しながら里中を見る。

「…どう考えたって…神が適任じゃないですか。なのに…どうして俺なんか…」

里中は高原さんを見て、それから…視線を俺に移した。

「なんで…おまえは平気な顔してるんだ。」

「なんでって。俺は、おまえで大賛成だからだよ。」

「なんで大賛成なんだよ。どう考えても神だろ。」

「どう考えてもって何だ?どう考えたら俺なんだよ。高原さんの娘の旦那だからか?それならアズだっているぜ?」

俺がアズを顎でしゃくって言うと。

「そうじゃなくて!!」

珍しく…里中が声を荒げた。

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コメント3

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  1. アデルさん(72歳)ID:5620880・11/18

    ヒカリさん❣️めっちゃ納得デス!デビッドボウイ

  2. ヒカリさん(101歳)ID:5578246・11/12

    アデルさん
    私の中では、デビッドボウイ♡

  3. アデルさん(72歳)ID:5565473・11/09

    何回も読んでしまう。
    デレデレなっちゃん見たい〜!

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