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【小説】ボク恋~カオル編~

性懲りもなくBLです。BLとは男と男が愛し合うことです。くれぐれもご注意ください。

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我慢の限界【329】

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テーマ:小説 > BL

2016/11/11 16:46:44

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★ボクはそれでも恋をする★       





会場に一人残されたシンは、ジュースを持って
明かりの当たらない隅の壁にもたれかかった。


「アイツ、この中にいるのかな…」


毒々しい色のジュースに口をつけて、マズい
と独り言をつぶやきながら、会場を見渡す。

すると、ひときわ賑やかな人の輪の中にあの
赤い髪の男をみつけた。


「あっ、あのヤローだ」


背伸びをして、その男の周りをみると、体に
隠れてよく見えないが、茶色い髪で背の低い
男が見えた。


「あ……」


シンは弾かれた様に、壁から離れ、一歩踏み
だすが、動きが止まった。

赤い髪の男と手をつないでいて、時々顔を覗き
込まれモジモジする姿が見えたからだ。

しばらくすると、輪から離れ、ドリンクバーへ
移動する。シンもこっそりその場を離れ、2人
に近づいていった。


「手、つなぎっぱなし……」


シンの内側にドロドロと、何かが渦を巻き
はじめる。

カクテルを手渡され、一口飲みパァ~っと
破顔するのを見て、胸がジリジリと妬ける。

極めつけは、赤い髪の男の顔が近づき、
今にもキスをしそうになったのを見て、シンは
走り出した。





「ガクさん、それ早く飲み込んで」

「~~♪」


後頭部に手をかけられ、逃げ場のないタクミ
はギュッと目を瞑った。
これはキス確定と諦めた………その時


「ざけんなよ!!!」


という、聞き覚えのある声とともに、ガクの
気配が消えた。


「えっ?」


驚いてタクミが目を開けると、そこには大きな
背中が映り込んできた。







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