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ユキさんのブログ

エンディング♪世界が終わるまでは〜♪のとこをYSB登場選手に置き換えると萌えてしまう

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高校3年生 楽しみだった監督

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/11/10 11:59:43

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食べ盛りおおくんは
高級シロガネーゼグラタンをおかわりして

たくちゃんは食後のデザートに
宝石みたいなちまちましたチョコレートを出してくれた

シロガネーゼのママンはやっぱり
たくちゃんが可愛いんだと思う

いつ来ても高級なお菓子がある


「ああうまーい
 私よく考えたら昨日もグラタン食べた」
「それもう一箱あるからあげるよ」
「いいの?!
 あ…でも先生妬くからいいや」
「たくちゃんにもらったって
 言わなきゃいいじゃん」
「そうだけど〜
 誰にもらったか絶対聞かれる」

「妬くの…?」
「妬く妬く、体育祭ムカついたんだって」
「俺に妬くのか〜」
「何喜んでんの…」
「何だろうこの喜び…なんか優越感!」
「意味不明」

「あ、じゃあ太田持って帰る?」
「よかったな太田」
「いいな〜」
「かなもう21時なるぞ」
「え、うそ!コナンの映画始まる!
 帰ろ!たくちゃん食い逃げゴメン!」
「いいよ」
「おおくん帰るよ!」

「おおくん?」

「かなさん」
「ん?」

「俺…負ける気で頑張る」

「おおくん…」

「負けてもいいなら楽ちん」
「おおくんもし負けたらね」
「うん」

「私が一緒に泣いてあげる」

「じゃあかなさんに会うまで
 泣かないで頑張る!」
「あぁあ負けちゃったって笑っていいよ」
「うん!」

「おおくん何があっても…」

「わかってます!
 楽しい野球を忘れない!
 何があっても楽しい野球を忘れません!」

後藤も話したのかな

それは後藤の最後の言葉


負ける前提で
負けることを想定して

後藤がそうだったように
おおくんもきっと
それを何度も頭の中で想像して
再生したはず


おおくんは後藤に
『怖い』が言えたのかもしれない


「よし帰るぞ」
「おー!」
「清水先生ご馳走さまでした!」
「いいえ、また明日」

それからおおくんを家まで送り届けて
監督の家に帰った



「たっだいま〜」
「はいおかえり」
玄関に隅にピンクのルームシューズは出してあって
監督は荷物を下ろしたらそのまま
台所の壁にあるスイッチを押した

『オフロニオユヲハリマス』

洗い済み?

まさかの準備万端?


「あ、もうテレビつけるな
 お前動かなくなるだろ」
「だってコナン〜」
「録画してる」

ほら

やだ
ウケる
楽しみにしてた?

「あ!鳥山さん!何で積んでるのウケる!」
「あぁ、それ大貴が苦労して重ねてた」
テレビの横で黄色の鳥山さん5人家族
縦に積まれてた
「名前あるんでしょ?」
「パパがトリギブソン」
「は?」
「ママがトリライアン」
「それメグライアン?てか外人?」
「ほら風呂沸いだぞ」
長袖のパジャマをくれた監督
出しててくれたの?



私が上がったら
入れ替わって監督もすぐお風呂に行った
クローゼットから監督宅の冬の定番
黒のざっくりニットのカーデを探し出して羽織った

YSBの銀メダルと写真が
ベッドの横の棚に
飾ると言うか置いてあった

私が書いた監督の似顔絵も
監督が撮った私のどアップも
2年前のクリスマスに撮った3人の写真も
部室の前で撮った
私たち3年生の最後の日も

ベッドの横の壁に
ちゃんと貼ってあった


「かな?何してんの?」
「何でもな〜い」
監督は冷蔵庫からお茶のボトルと
コップを二つ持ってきて
テレビをつけてソファーに座った

「お前そっちだろ」
「いいじゃーん」
隣に座ってお茶を飲んだ
「ゴロニャーン」
「かな?」
「ニャン?」
「今のチームでオーダー組んでみて」

そっか
不安なんだ

「1番セカンドミニ、2番ショートおさむ」
「2番オサム?」
「3番センターおおくん、4番レフト晃
 5番キャッチャー島田くん」
「うん」
「6番ライト健ちゃん
 7番ファースト大西くん
 8番ピッチャー権助9番サード原くん」
「なんで?」
「891でもっかい打線作くる」
「うん」
「オサムが8番だとそれは厳しくない?」
「そうだな」
「ミニは1番でもクリーンでもいける」
「大西7番は?」
「クリーンを返せるかなって
 島田くんより場数踏んでるし打率はある」
「島田が5番で?」
「打率は大西くんより低いけど
 長打の確率は高い」
「あぁね」
そんな話を
監督はニャンコを撫でながら
監督不足の私は
監督のふところに入り込んで
「だからあの球は
 こう打てってことでしょ?」
「痛って…急に暴れるな」
「ただ当てに行くからダメなんよ
 …ってカズくんが前言ってた」
「それが打席で出来ればいいけど
 なかなかできないんだって
 普通こう回るだろ?
 それをこう行くんだからな」
もうなんか2人立ち上がりの
あーだのこーだの言いながら
エアバットで低めの球を打ち
「あ、もうこんな時間じゃん!」
「ゲ…俺明日早いのに」
「ベッドまで抱っこニャ!」
背中にピョンっと飛び乗って
「それおんぶ」
監督は私を背中に乗せて電気を消した

小さなオレンジの明かりだけにした寝室
アラームをセットする監督の携帯が眩しい

「監督ホテルは1人で寝るの?」
「1人で寝るよ」
「寂しい?」
「いや毎日1人で寝てるし
 かなが考えてるほど寂しくないから
 毎日誰かと寝る方がたぶんツライ」
「寂しい男だ…」
「はあ?」

「1人の方がいいの?」
「お前にはわからんな〜」

全然わかんない
わたしは生まれてこのかた
1人で寝たことないと思う

部屋で1人で寝てても
家にはいつもお母さんがいたし
今はベッドで1人で寝ることも考えられない

「私は誰かにくっ付いて寝たい」
「知ってる」
「寂しいよ、1人は…」
「何…どうした?」

「かな、おいで」


天井を向いていた監督が
私の方に体を向けて
掛け布団を少し上げたから
そこに転がり込んで距離をなくした

自分が結婚したからなのかな

結婚しない監督が心配で
なのにして欲しくなくて

ここに来るとそんなことばかり考えてしまう

「あ、監督がいい年だからか!」
「はあ?何言ってんだよさっきから」

「監督が寂しいのはイヤなの」

「かな」

監督は私の髪を指で梳きながら
胸につけていた顔を離して向かせた

「寂しくないから大丈夫」
「ホント?」

「だからもう…」

なに?


「早よ寝ろ」


チーン…


「もういい…おやすみ」
今日は壁と寝ることにした
「え?怒った?かなちゃーん」
「怒ってないですけど早よ寝ろ」
「すねるなって、来い」

お腹の前に回ってきたては
一瞬で私を壁から引き離して
背中はピッタリ監督に包まれた

「予選大会終わったらさ…」


「慰めに来て」


弱い声が耳のすぐそばで聞こえた


「監督は…」

「ん?」


「負けないって思って
 ベンチにいてよね
 そんな弱気じゃ困るよ」

「うん…」


「勝っても負けても…
 うんと褒めてあげて」

「わかってる」


大丈夫

勝っても負けても
みんな負けないから

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コメント10

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  1. ユキさん(32歳)ID:5567509・11/10

    コユキさん
    私の思いのままやろ~
    チューさせてしまいそうで困った~笑
    あかんあかん笑
    先生と監督は戦わせられない笑

  2. ユキさん(32歳)ID:5567506・11/10

    詩織さん
    どんだけでも慰めますがな!!笑
    いつでも呼んでアンパンマーン!

  3. コユキさん(99歳)ID:5567504・11/10

    ちょっと❗監督~
    弱気の虫😡さよならして頑張ってよう👊‼

    それほど(状況は)マズイ(-_-;)のか。
    まぁ、不敗の重圧もそろそろ大変だもんね…。監督も三十路越えたしね。
    かなちゃんが離○するのも困るけど、青藍が負けるのも本当~に切ない😞💨。

    すべてはユキ先生の思うままに。(笑)

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