【SSS】シオの道草ブログ

☆シオ短編集☆【悠の詩】ゆるんゆるんと執筆中φ(・ω・*)

  • 記事数 1394
  • 読者 118
  • 昨日のアクセス数 413

漆黒の王女.109

しおりをはさむ

2016/11/09 15:22:12

  • 7
  • 0

1、2、、、5本まで、拾う事が出来た。

サザンを振り返ると、サザンはサガン兄弟を振り切って私の一番近い所まで走ってきていた。


「サザン、、、ッ」


頭からの血がまた滴り始めたけれど、気にしてられなかった。

私もサザンの方へ走って、矢の束を持つ手を目一杯サザンへ伸ばす。

サザンも手を目一杯伸ばす。

サザンの手の平が矢を受け止め、しっかりと握り拳を作ったのを見届けた。

と、その瞬間、私の視界が突然真っ逆さまになった。

ガルバが私達に追いついて、私の右足首を掴んで吊し上げたのだ。

そしてサザンも、後ろからサガンに杖で首を固められて、渡された矢の束はしっかり握っていたけれど、弓を床に落としてしまった。


「手こずらせてくれたな、、、これで何も出来まい」


サガンは口元を歪めながら、弓を思いきり蹴飛ばした。

弓は回転をしながら床を滑って、私とガルバの近くで止まった。

手を伸ばせば、、、届くかもしれない。

私は反動をつけて少し体を揺らして、弓の方へ手を伸ばした。

しかしガルバがそれに気付いて、足首を握る手に力を込める。

痛いっ、、、!!

逆さにされて全身の血が脳天に集中する、床にポタポタと垂れるのを、意識が朦朧としている中見つめた。


『サガン兄よ、お遊びはここまでにしようや』


ガルバがふざけて舌を出しながら言った。


『ふ、、、っ、お前の言う通りだ、、、茶番劇はおしまいだ、、、』


サガンは杖を更にサザンの首に食い込ませた。

シーナ、サザンの口の動きでそう言ったのが分かったけれど、喉を潰されて声にならなかった。


『ガルバよ、お前の手で憎き黒の血を絶やすのを、私とこの小僧に見せつけよ、、、!



小僧よ、漆黒の一族に関わった不運を呪うがいい、、、



そして、自分の無力さを思い知るのだ、、、!



ふはは、はははは、、、!!』





サガンが気が狂った声でそう叫んだ時。

グライダーが突っ込んで割れた窓から、ビュウゥと強い風が吹き込んで、ガラスの屑が舞った。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. ~side Sheena~バリンという派手な音と、私...

  2. 窓の外を見ると、さっきは月明かりが差していたのにすっかり暗く...

  1. 両腕が肘からぶらんと垂れ落ちそうになったのを、必死で止めた。...

  2. 夜の清水寺の紅葉の美しさに息をのみましたこよひ逢ふひ...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

7/24 編集部Pick up!!

  1. 不倫する女性は日本から出て行け
  2. あり得ない発言する義叔母が苦手
  3. 誤爆LINEした彼を信用できない

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3