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カッコいいけど、恋には臆病な十和。ガサツで女の子らしくない一瑚。 双子の恋愛模様

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side Towa #45

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/20 06:58:41

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「いや、若くていいね」

大津さんが困ったように後頭部を掻く。


実際、あんたがこの修羅場の元凶なんだけど。
僕が思わず睨み返すと、また苦笑されてしまった。


…何処がいいんだよ。こんな奴。

って、蘭さんの趣味を疑いたくなっちゃうのは、
これって僕の嫉妬?


「蘭さん、ごめん」

感情爆発させて、させた後は冷静になったのか、
すごく恥ずかしそうにうつむいて、ちっちゃな体、
更に縮こまらせているカコの手を取った。


「今日は僕たち片付けもあるから、これで」

もー、あとは三人で話し合いでも、殴り合いでも、譲り合いでもしてください。


「わかった、またね」

自分が無理やり立てた作戦のせいか、こんなぐっちゃぐちゃの大惨事になっても、
蘭さんは僕を怒鳴ったりしないで、『また』と手を振ってくれた。


『また』って次があるのかな。
一日限定の彼氏って言われたのに。

残してきた3人も気になるけど、
今はカコを放っておけなかったから。


冷やかしの視線を感じながら、中庭をすり抜け、
校舎の一番端の昇降口から、中に入った。

さっきのど修羅場、見物客も多かったから、
明日からかわれそうだなあ。


そんなことを考えながら、手じかな空き教室に入った。

「カコ、ごめん。あのさ…」

後ろ手で教室のドアを閉めて、僕はカコに向き合う。


ずっと僕を見なかったカコが、びくっと肩を揺らしてから、
恐る恐るといった様子で首をもたげた。

これ言ったら、怒るよなあ。
もう絶対変な嘘は吐かない。

そんな決意を新たにしながら、僕は僕でびくびくしながら、カコに真実を告げた。


「蘭さんと付き合ってる、って、あれ、この場限りの嘘なんだ」


カコはまん丸の目を、おっきくおっきく見開いた。

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