涙
テーマ:恋愛 > 恋愛備忘録
2016/10/19 19:06:38
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あゆは涙を拭きながら、話し出す
「ゆみは本当のバカだ!一人で悩んで抱え込んで....本当に大バカだ!あほー!ボケー......」
最後は言葉にならず大泣きを始めた。
私も一緒に泣きまくった。
あっくんも、あゆの旦那も目がウルウルとしていた。
部屋には、泣き声だけが響き渡っていた。
あゆの旦那が私に向かって
「ゆみちゃん?あゆの友達で居てくれてありがとう。
こんな友達がいるあゆは幸せ者だよ。あつし、ゆみちゃんを大事にしてくれよな」
「俺...こんなに悩んでるとは考えもしなかったし、今までこいつの何を見てきたんだろう...情けない」
男が泣く。女が泣く。
「ごめんね。こんな話して...本当にごめん。思い出させてしまって...あゆ...ごめん...ね」
あゆが立ち上がり、私の前に来て平手打ちを...
バチーン!!
「あゆ?」
「ゆみ!バカすぎてヘドが出るわ!次は、まぁの分!」
二回目の平手打ちが飛んでくる
バチーン!
私は頬を手で押さえてあゆを見る。
「あゆ!止めろ!」
「あゆは、まぁが亡くなったとき、誰のせいにもしてない!それやのに、ゆみは自分のせいやって勝手に決めつけて周りに心配かけて、一度でもゆみが悪いって言った?あゆ、悲しかった!いつも側にいてくれたゆみが側に居ない事に悲しかった!それなのに...それなのに...」
あゆにも想いがあって、悩んでたのは私一人じゃなかった。
それなのに、私だけが悩んでると....
涙が止まらない。情けなくて...情けなくて...
涙で顔がグシャグシャになり、赤くなった頬を押さえてると、あゆが寄ってきて
「痛かったね。ごめんね」
と、優しく頬を撫でてくれ、余計に涙が溢れ出てきた。
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