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カッコいいけど、恋には臆病な十和。ガサツで女の子らしくない一瑚。 双子の恋愛模様

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side Towa #43

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/19 09:15:01

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「これ、相沢くんが作ったの?」

綺麗な指で、マカロンをつまみ上げて、一口かじると、
凜さんはちょっと驚いたように言った。


並べてあったマカロンをすべて売り終えてから、
僕はもう一度蘭さんや凜さんと合流した。

すでに秋の午後の日差しは傾き始めて、
中庭には冷たい風が吹き始めてる。

外部からのお客さんは、かなり数が少なくなって、
片付けや明日の準備に回る生徒の姿ばかりが目立つ。


「僕…だけじゃないですけど。
カコも同じ部ですし」

「カコちゃん。ああ、この間、一緒にいた子ね」

凜さんはすぐに思い当ったみたいだけど、蘭さんは「?」と首を傾げてる。

この間、すぐに意識失ったから、蘭さんはカコに会ってないんだっけ。


「それにしても、知らなかった。
いつの間に蘭とそんなに仲良くなっていたの?」

凜さんはそう言って、意味深な笑みを僕たちに向けた。
大津さんも、僕を不審そうに眺める。


「だって十和くん、私のこと助けてくれたし」

十和くん。だって。

う、呼ばれ慣れてないから、背中むず痒くなってきた。


「聡、ごめん。私、もうあなたと付き合えない」

蘭さんは大津さんに見せつけるみたいに、
僕の腕に腕を絡める。


「蘭…?」
「十和くんと付き合うことにしたから」

作戦通りとはいえ、無駄にドキドキしてしまう。


大津さんの僕を見る目が、氷みたいに冷たくなった。


「何…」

凜さんが口を開きかけた時、僕の背の方から、
全く予期してない声が飛んできた。


「…何、それ、十和くん…」

今にも泣きだしそうな顔で、この場に乱入してきたのは、
カコだった。


…嘘でしょ、あーあ、もう。
僕、この場から逃げたいな…。

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