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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/19 13:51:36

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「久しぶ」

「里中さん!!!!!」


ここんとこF'sにかかりっきりだった俺は、久しぶりにオタク部屋に顔を出した。

すると…

「里中さん里中さん里中さーーーん!!」

部下たちが…一斉に俺に詰め寄って来た。


「…な…なんだよ…」

つい後ずさりしてみんなを見渡すと。

「さっきまで!!」

「もう、自慢します!!」

「どれだけですか!!」

「里中さーーーん!!」

「ちょ…ちょっと待てよ…」

みんな興奮状態で、何が何やら…

「何があった?誰かまとめて言ってくれ。」

両手で場を鎮めるように言ってみると…

「……」

みんなは一瞬顔を見合わせた後…

「さっき!!」

「どれだけ里中さんが!!」

「ここでの評価とは!!」

「もちろん僕達も!!」

「あんな風に!!」

…一斉に喋り始めた。

「あー、待て。待て待て待て待て。」

額に手を当てて、苦笑い。

毎日部品しか相手にしていないからか?

要点をまとめるとか、誰か一人だけが発言するとか…

…そもそも、ここではみんな個々に仕事をするからか、チームリーダー的な存在がいない。

ふむ…それはそれで、こういう時に困るな。


「…本間、何があった?」

知花ちゃんに指摘されて以来、細心の注意を払って仕事をしている本間に問いかけると。

周りは一瞬『自分じゃないのか』って残念そうな空気を醸し出した。

…ここはこんなに自己主張の強い奴らの集まりだったのか…

本間はゴクンゴクンと二度息を飲んで…


「…さっきまで…か…かか…神さんがここに…」

緊張した顔と声で言った。

「え?神が?何しに。」

思いがけない言葉にキョトンとする。

「里中さんが…いつもどんな仕事をされているか…聞かれて…作業台で解体してるアンプも見られて…」

「……」

ポリポリと頭をかいて、首を傾げた。

F'sは今日もスタジオで練習だった。

ついさっきまで一緒にいたのに。

俺には何も聞いて来なかったぞ。


F'sはと言うと…

昨日まであんなに怒鳴る事があったのに…今日は映に二度怒鳴るだけで済んだ。

…さすが。と、思わされた。


俺は今夜から会場のセッティングに入る。

明日は午後から本番さながらのリハーサルをして…

明後日は…いよいよ本番だ。


「なんだってそんな事聞きに来たんだろうな。」

作業台に近付いて、みんなの仕事ぶりの結果をチェックする。

アンプにスピーカーに…マイクに…うんうん、今日もいい分解具合だ。

「このナットはもっと浅い箱に入れとけよ。作り直すの大変だから。」

ナットの入った箱を見ながら背後にいるであろう部下たちに言うと。

「はい!!」

「……」

な…なんだ?

今までにない…景気のいい…返事…

ゆっくり振り返ると、全員がキラキラした目で…俺を見てる。

「…神が来て…作業台を見て帰ったのが、そんなに刺激になったのか?」

誰にともなくそう言うと…

「あの神さんが、里中さんの事を尊敬してるっておっしゃったんです!!僕達もみんな、里中さんの事、尊敬しま…してます!!」

「……」




はあ…!?

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