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漆黒の王女.97

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2016/10/18 09:34:22

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焦げ臭いにおいが風に乗ってやってきた。

お城は火事に焼けて、だからあんなに真っ黒なのか。

おばあさんが言っていた、城の改修工事が始まるという話にも繋がるし、僕の読みはまんざら間違っちゃいないと思う。

だけど、それにしては、、、人の気配が無い。

遠目にお城を眺めてみても、工事をしている雰囲気も感じられない。

僕は庭からお城に向かって歩きだした。

長い石畳の道を真っ直ぐに歩いた先に階段、そこを上りきると広場に出た。

正面にはだんだんと近づいてきたお城の大きい門、その前にまた階段が僕を待ち構えていた。

この広場に足を踏み入れた瞬間、何故だか分からないけど背筋がぞくっとした。

嫌な気に包まれている気がした。なんだろう。

僕はゆっくり辺りを見回した。

とある一画に、、、高い木の塀、四方に囲って物置だろうか?扉は無い、けど上は吹き抜けだった。

僕の背丈の倍ほどの高さだったので、僕はジャンプをして縁を掴み、上半身を乗り上げた。


「、、、うわあああっっ!!」


僕の視界に入ってしまったモノに、僕は絶叫した。

ズルッと塀づたいにお腹で滑り落ちて、地面に足を着いたらそのままへたりこんでしまった。


なにあれ
なにあれ
なにあれ


吐き気が込み上げて、僕は必死に抑えた。

でも無理だった、僕はそばにあった植え込みに走っていって、そこで嘔吐した。





僕が見たのは



真っ黒に焦げた人の、、、死体の山だった。

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