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カッコいいけど、恋には臆病な十和。ガサツで女の子らしくない一瑚。 双子の恋愛模様

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side Towa #40

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/17 15:10:42

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「相沢くんのことが、好きなの」
「私と付き合ってほしいんだけど…」


コクられたことは何度かある。


でも、一度も心が動いたことはなくて。
誰にも、まともに向き合ってきたことはなかった。


恋愛なんてばかみたい。
どうせ。僕の見た目しか見てないくせに。


僕は、少なからず、そう思って生きてきたから。


女の子たちの真摯な感情に、傲慢で不誠実な態度をとり続けてきた、これは罰なのかな。


態度最悪、口は悪い。しかも、彼氏持ち。
スペック最悪。期待値ゼロ。


なのに――


「無駄だろうか、無意味だろうが、 好きになるときはなっちゃうもんだよ、十和」


お母さんの声が、頭の中で、ガンガン鳴り響いてる。
早く認めちゃえ、そう煽ってるみたいに。


『あんた、私のこと好きなの?』


「だ、だったら何?」

蘭さんのど直球の質問に、僕はこれだけ答えるのが精いっぱいだった。


耳まで、熱い。絶対、赤くなってる。

体中の血が、沸騰して、煮えたぎってるみたい。
早く火、弱めないといけないのに。
コンロみたいな、温度調節機能は、僕の体についてない。


「ふーん」

蘭さんは、そんな僕を見て、にやって勝ち誇ったように笑う。


「ごめん。年下趣味じゃない」

「わざわざ言わなくていいよっ」

自覚して、告白させられてから、振られるまでものの3分。

カップラーメンかよっ、ってスピードで僕の恋は、あっけなくジエンド。


「凜さんと彼氏さんと、きちんと話した方がいいですよ。
余計なお節介だけど、もう、二度と会わないと思うから」

制服のズボンについた埃を払って、
僕は蘭さんに別れの言葉を告げる。

早く、この場から立ち去りたかった。


「うっさいなあ。あんた、ほんとお節介」

僕の言葉を煩わしそうに、聞いてたくせに。

「待って」

蘭さんは、急に何かを思いついたみたいに、僕を引き留める。


「今日だけ、彼氏になってくれない?」

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