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Fictions

ありがとうございました。3月中に退会します。

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/17 15:41:12

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誰もいないし、雨もかからない。
昨日浅野君とセックスした場所から少し離れて、段差に横になり、上を見上げた。

目を閉じてみたら、雨の音がサアアアと心地いい…

すると、ジャリ…と靴が地面に擦れる音が聞こえ、目を開けた。
視界には、逆さ向きの小林先輩がいる。

私の頭側に立ち、上から覗き込むように現れた先輩に、びっくりして飛び起きた。


「ひとりで何してんの、碧ちゃん」

小林先輩は、煙草に火を点けて躊躇なく吸い始めた。学校で煙草を吸うなんて、昔の不良の話だと思っていたが…
一応、進学校の扱いではあるこの学校。
このご時世に校内で喫煙する人もいるんだと驚いた。

先輩は、思い切り煙を吸い込み、その煙と同じような色をしている雨雲の空に向かって吐き出し、私を見た。

「結愛に会ったんだよね?」

「…会いました。かわいかったです」

「でしょ。でも遥のお下がりなんだよなあ」


お下がり…嫌な表現だ。

小林先輩は私の横に立ち、上からふーっと煙を吐きかけてくる。

「やめてくださいよっ」
ゴホゴホとむせていると、先輩はコンクリートの上に煙草を落としてぎゅっと踏みつけ、指先で摘まんで雨水がたまっている溝の中に捨てた。


「知ってる?あいつらの関係」

「元カノだとは聞きましたけど…」

「はは。元カノか。いとこだよ。中学の頃からヤリまくってんだよ、あいつら」


考えないようにしていた浅野君のことがリアルに思い出されて、胸が切なくなる。


「遥とはもうヤッた?」

知っているくせにわざと聞いてきたのだと思った。

「……知りません」
ぷいと顔をそらし、膝を閉じて座る。小林先輩は意地悪く笑っていた。

「あいつら、親同士が反対してるから、会ってない事になってるらしいよ」

「そうなんですか…」

ホワイトグレーの空を見上げる。雨足は徐々に強まっているように思えた。

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