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しのぶ

本当の愛は、与えるものでした。

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テーマ:雑感 > 人間関係

2016/10/16 23:10:25

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早い時間から呑んだせいか、男たちはみんな夢の中。
映司さんもぶらぶらと帰って行った。誰もいない家、寂しいだろうな。こんな騒々しい家から帰ったらその静けさが身に染みるんじゃないかと思う。
夫の職業が離婚の原因になるとは、人それぞれ、観点が違うものだ。
でもそれ以前にも問題があったのではないかと考えてしまう。人の事、考えすぎるなと思いつつ、眠りこけている洋平の顔をまじまじと見てしまう。
映司さんの場合は父親の都合だった。自営だからね。家業を継ぐための転職。
安全な公務員の職を離れた。元妻がそれを気にするのだから、その地位もかなりいいとこまで行っていたのかもしれない。
きちんと勤め上げれば、保証も完璧なんだろうけど。
それでもな、ひとりきりの息子さんは、それを納得できるんだろうか。
大人になってから父親と同じ歳になった時、自分の父親の選択をどんな風に考えるのだろうか。

永遠がそうなったら‥‥‥‥‥
まあ、やめよう。選択肢は様々、どの選択も、人の知性と能力、与えられた天性の感性から生まれるものだと思う。
きっとその人が選んだ最良のものなんだろう。

そんな事を考えていたら、ドアがノックされた。
誰?この家でノックは誰もしない。大きな声を出すからね。

晴美だった。

『どうしたの?なに?』

『うん、ちょっとね。あっちでいい?』

そう言ってテラス横の椅子に座った。

『なんか呑む?』

『ビール呑みたい。』

『お気の毒。もう少しの我慢だよ。コタが酔っ払っちゃう。』

『齢、一歳にならずしてアル中とか。』

『はは、そうだね。それは悲惨だよね。
トニックでいい。それしかないわ。』

『何にもいらない。あのさ、マキさん、どうするのかな。』

きたか、聴こえてたな。

『どうするって?』

『ばあちゃんに甘えて来ちゃったけど、マキさんとこも大変だよね。
私、そろそろ家に帰ろうかと思う。充くんがいればなんとかなるし、だいぶ甘えさせてもらったし。
充くんが実家へ行って来たら帰るわ。』

『ふ〜ん、そうか。大丈夫?』

『だから充くんがいるから。』

『それでも、開業もするんでしょ?』

『しても最初はそんなに忙しくはならないって言ってた。その手の患者さんはだいたい、かかりつけだからって。
それに私も、動きたい。』

『動けるならいいけど、産後のヒダチって大事らしいよ。
明日、ばあちゃんたちに聞いて見たら。』

『ばあちゃんの返事はわかってる。
まだ早い、無理するなって言うもの。』

晴美はみんなわかってる。そうじゃないかと思ってはいたけど

『それでも言わないとね。返事がわかっていても言ってあげてよ。
言わなくたって帰るって言ったらそれなりになんか言われるから。
言っても言わなくても同じだよ。
そう言う煩いばあちゃんたちだからね。』

面倒みがいい分、小言も多い。悪意がないと取るのは、私が親子の関係にあるからで、他人にして見たら、ただのお節介だ。
晴美がそうは取らなくても、きっと少ししつこいって感じると思う。

さてさて、この話し、どんな結末になる事やら。
どうしようね。

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