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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/18 10:58:00

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「……」

公園に来てみたけど…そこからどうしていいか分からなかった。

だって、知った顔はいないし…

何となく、僕は二番目兄ちゃんがいるのかなって思ってた。

『デート』は僕と?なんて思ったんだよ。


手紙をもう一度開いて、読み返す。

誰にも見つからなかったから…終わってないよね?


一人で公園に来るのは初めてな僕は、怖いって思うよりワクワクしてた。

大冒険ぐらいの気持ち!!

だけど見渡しても、誰も僕の所に来る気配がない。

何度手紙を読んでも、そこにはヒントもない。

…うーん…

帰ろうかな…って思ってると…

「神、千里くん?」

声をかけられた。

「…はい。」

振り返ると、お兄ちゃんがいた。

知らない人だ…

知らない人とは、お話しちゃダメって、クラスで習ったし…

僕は少し後ろに下がって、そのまま家に帰ろうとしたんだけど…

「ほら、もしかしてこれ、同じかな?」

そう言って差し出された手紙。

そこには、僕が持ってる手紙と同じ文章が書いてあった。

違うのは、名前だけ。

『ちゆきくんへ』って書いてある。

って事は…

「二番目兄ちゃんも、どこかにいるの?」

僕は知らないお兄ちゃんを見上げて聞いてみた。

「きっとそうだね。だけど、お兄ちゃんは千幸君にこれを持っててって言われたままで困ってるんだ。」

「え?二番目兄ちゃん、この手紙をお兄ちゃんに渡して、どこかに行ったの?」

「そうなんだよ。とても困ってる…お兄ちゃんも今から行かなきゃいけないところがあるのに…」

そう言って、目の前のお兄ちゃんは、とても困った顔をした。

…困った人は助けてあげなくちゃ。

そう思った僕は…

「じゃあ、二番目兄ちゃんを探さなくちゃ。」

そう、提案した。

「一緒に探してくれるのかい?」

「いいよ。だって、僕のお兄ちゃんだもん。ごめんね?用事があるのに、僕のお兄ちゃんが迷惑をかけて、ごめんね?」

僕が繰り返して謝ると、目の前のお兄ちゃんは少し目を細めて優しく笑って。

「千里くんは、いい子だなあ…」

って、頭を撫でてくれた。

そうして…僕たちは手を繋いで歩き始めた。

だけどよく考えたら…僕は…

二番目兄ちゃんの行きそうな場所なんて…

なーんにも、知らなかったんだ…。

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