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Fictions

東野君のオフィスラブ。

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/15 16:58:40

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「…うわっ、びびった。碧かよ」

両手でブラジャーを隠したが、浅野君だったので、ちょっとほっとした。

「遅れたら藤田先生に怒られちゃうよ」

「それなら碧もだろ」

浅野君は教室を出ることなく、自席で着替えを始める。
その姿を見ていたら、「早く着替えろよ」と言われた。


彼はすぐに着替え終わり、まだ上半身ブラジャー姿でいる私の前まで来て椅子に座った。

「近くで見ないで」

浅野君の無遠慮な視線に恥ずかしくなって、背中を向けて体操着を頭に通す。

「教室で一緒に着替えてたら、怪しく思われちゃうじゃん」

「怪しいってたとえば何だよ」

からかう様な口調の彼に振り返ったら、ニヤニヤしながら頬杖をついていた。


「とろいなー、早く着替えろって」

「わかってるよ」

「手伝ってやろっか」

下半身は、まだスカートだけ。ジャージを穿こうとしたら、浅野君は私の手から取り上げて、両脚を入れさせて穿かせてくれた。

「エロっ。パンツ見えてる」

浅野君は悪ガキらしさを出して茶化してきた。

「下から覗くからじゃん。オヤジみたい」

ぷいっとすると、
「誰だ、そんなオヤジ」
と言われて、ドキっとした。
義父のつもりで言ったのではなかったが、義父の顔が浮かんでしまう。


私の表情が変わったのを見たのか、浅野君が後ろから私を抱きしめた。


「何…こんなとこでエッチなんてしないから…」

精一杯余裕ぶって言ったら、浅野君が苦笑した。


「どこならエッチしてくれんの」

「え…」

「朝、ごめんな。外で…止まんなくて。嫌な思いした場所で…ごめん」


殊勝な態度で謝る浅野君に、胸がざわつく。

「……いーよ、べつに…」


強引にされて、意地悪されて、最後は謝られて。
そんな奴なのに、胸が切なくきゅんとしてしまうのは、私が変態だからかもしれない。

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