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しのぶ

本当の愛は、与えるものでした。

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788 パフパフ

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テーマ:雑感 > 人間関係

2016/10/15 16:10:26

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車を取りに行くとか行かないとか、私としては面倒で、誰か代わってくれないかと。
永遠は早々に出かけてしまった。
荷物からして大学だとは思う。

瞳子、そうだ瞳子と思っていたら本人が部屋に入ってきた。

『ね、洋平、今日、靴磨いといたよ。
それとね、しのぶ、これ履かない?』

見せたのは先日買ったばかりの白のコンバース。

『なんで、履かないの?』

『うん、今日履こうと思ったんだけど、なんかね、少しかかとが当たるんよ。きつくはないんだけど、私のかかとが変なのかな。』

『瞳子のかかとの形は金槌みたいなんじゃないの。』

『なによ、それ。いらないならあげないもん。』

『いいよ、履くよ。私の足は普通だから。』

足の大きさがほぼ同じになって、都合がいい時と悪い時と。

『ねえ、靴、綺麗にしといたんだけど。』

『なんだ、出かけるのか?』

『うん、友だちと約束してるの。』

そう言うことか。で、財布を開けた洋平が顔をしかめた。そして逆さにする。

『からだわ。』

ひらりと落ちるピンクの紙切れ。

『なにこれ、
タマキって、誰?ね、洋平、だれ?タマキって。』

あ〜らら、あらら、まだあったのね〜

『なんだろうな、覚えがないわ』

な〜んてしらばっくれちゃって。

『しのぶ、ちょっと貸してくれ。』

そうだよね、これでおこづかいあげなかったらなに言われるかな。
財布を渡したら諭吉が旅に出た。
友だちと約束、洋平、振られたね。と言うことは私が行くのかな。

ま、いいか。
しばらくコタを抱いて、その匂いを目一杯嗅いで、それから出かけた。

行った場所は、なんの愛想もない灰色の街。
その場所から少し歩いたら、夜になれば別の世界が広がるなんて思えないほどの街並み。
それでもどこにでもあるのがコンビニ。
そこからでてきたひとりの人が、洋平を見て声をあげた。

『あ"ーーー』

洋平も

『おう!』

『やあだぁ、会っちゃった。』

『なんだ、近いのか家。』

『近いもなにも‥‥‥‥‥‥』

『そうさな、タクシー代、渡したよな。』

『チェ、ばれちゃった。
う、で、その人だれ?』

洋平の隣の私を顎で指す。

『これか、これは俺の奥さんだ。』

私を上から下まで見下ろして見上げると

『ども。』

そう言って頭をぴょこんと動かした。
だから私も

『ども。』

もしかしてこの子がアキナ?ドピンクのスェット上下、歩けばパフパフと音がするサンダル。
無造作に纏めた髪。
艶のない顔色。まだ若いのだろうけど、寝起きなのか生気がない。

どうも、だいぶお疲れのようだ。

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