ブログランキング20

ユキさんのブログ

エンディング♪世界が終わるまでは〜♪のとこをYSB登場選手に置き換えると萌えてしまう

  • 記事数 788
  • 読者 2110
  • 昨日のアクセス数 16424

高校3年生 先生と奏さんの再開

しおりをはさむ

テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/15 21:05:16

  • 273
  • 18

みきのお父さんには会えなかった

中に訪ねて行けばいたかもしれない

野球の話はしなくても
『ひさしぶり~』って
みきとそっくりな笑顔で
子供の頃みたいに私と涼太の頭を
ぐしゃぐしゃ撫でたかもしれない

だけど

ここの土を踏んで
おじさんの顔を見たら

泣いてしまう


みんなで野球がしたいって

言ってしまいそうだった




「かな、行こっか」
「うん」

涼太も

涼太こそきっと
そうかもしれない


涼太はグラウンドを見渡して
目を細めて
少しだけ息をついた

私たちはもう
子供の頃を

卒業しなきゃいけなかった


「あ、いたいた」
「いいな!私もジュース!」
2人は道の脇に停めた車の横で
笑って話しながらティータイム

「もういいの?
 みきおの父ちゃんいるんだろ?」
「いい!会ったら泣いちゃう」

「はい、エンジェルのおしるこ
 おしるこが好きなんて可愛いな〜」
「は?」
「寒くなったらこれだよな〜」
 かな、んん〜〜」
わざとらしく口をとがらせて迫るカズくん
「懐かしいだろ?」
「思い出させないで!」

「さ、グランドパーク行くか」


来た道をまた戻った

高速道路から少し下に近大のグラウンドを見ながら
奏さんは呟くように

「今のまま大人になれたらいいけど
 それじゃきっと大人になれない」

そう言って
大人っぽく微笑んだ

奏さんはやっぱり大人だった

カズくんが話したのかな




「うわーーー」
「なんじゃこりゃーー」

「田舎者、口を開けるな」

大きな観覧車に近代的なガラス張りの建物
それに巻き付くようなジェットコースター
近代的なのに緑でいっぱい
そしてすごい人

「窓ガラスに滝流れてっぞ」
「水漏れじゃんね?」
「ああいう飾り、なまるな」
奏さんは券売機にお金を入れて
追加で2枚、遊園地で遊べる券を買ってくれた
涼太とカズくんはお金を出そうとして
「いいって」
「一応出すふりしただけ」
「あっそ」
さっきのハンバーグもご馳走してくれて
高速も無駄に往復させて
ちょっと申し訳なかった

「かなちゃんからお金もらいません
 財布出さないで」
「なんで?」
「あの顔が浮かぶ…」
「あそっか、耳鼻科の先生が
 お金持ちだって言ってたね
 顔が浮かんだ」
「いや…その顔じゃなくて
 あと小児科だしね」

都会の真ん中にある遊園地

「ジェットコースター行こう!」
「かな行くぞ!」
「涼太!」
「こらーー!手を繋ぐな!」
右でカズくん、左で涼太の手を繋いで

「奏さん早く!」


一瞬すごく優しく笑って
奏さんは走って来た

「どけ!」
「あ!何すんだよ!」
カズくんに体当たりで
手を無理やり離させて
「かな行こう!」
涼太は走って私を誘拐した

「待てーー裏切り者ーー!」


なんかもう
めっちゃ楽しかった

「カズくん待って私も行く!」

「涼太あれ乗ろう!」


「奏さん!楽しいね!」


あっという間に日が暮れた


「きれーーい」
「すげーな」

屋上から見る遊園地は
ライトアップされた水の流れも
光を灯したジェットコースターも
丸い大きな観覧車も

幻想的で綺麗だった

「最後あれ?」
「やっぱあれだな」
「日が落ちるまで待ってた」

「あ…あぁそうだ
 りょうちん…ト、トイレ行こうぜ」


「変な気をつかうな」
「せめてものお礼」

「いいって、みんなで乗るぞ」

何の話?

「結構楽しかったし」

4人で観覧車に乗って
てっぺんに来た時

「ん〜〜」
「いやーー!」
「かな、チューー」
「いやーー!」

それからまた車に乗って
私たちが泊まるドームの近くのホテルへ

「腹減った」
「ほんと」
「何食いたい?お好み焼き?」

「スシーー!」

「やっぱ請求書作ろ」

奏でさんが連れてってくれたのは

「美味しい〜!」
「エビ!」
「海老ばっか食べてるな」
「俺かんぴょう巻き」
「りょうちん遠慮しないでいいから」
「涼太はかんぴょう巻き好きなんだよ」
「俺茶碗蒸し食いたい」

「おじさん
 特上一人前ずつ作ってやって」

回ってないお寿司屋さんに連れて行ってくれた


「はいもしもーし」
携帯を取ったのは涼太だった
「今?なぁここどこ?」
「ホテルまで10分くらいで着く」
「ホテルの近く、夕飯
 え?なんか寿司屋さんで…うん、うん
 なんかかなの知り合い?
 いや違う、お医者さん、うん、わかった」
って電話を切った
「監督?」
「旦那様
 今みんなホテルに着いたって」

「は?!」

「ビックリした」
「何急に大きな声で」
「あの…彼氏も来るの?」
「来るよ」
「あぁ、俺たち先に来たから
 今ホテルに着いたって」

「奏さん?!大丈夫?!」
「お医者様はいませんか!」
「いますねここに」

奏さんは急に顔色がおかしくなった
ホテルに向かって運転しながら
ぶつぶつ何か唱えて

「あああどんな顔して謝ろーー」

「何に?何で?」

でもホテルが見えてくると
奏さんはまた優しく笑った

「また来いよ
 今度は奈良に大仏でも見に行こ?」
「うん!」
「お前らも」
涼太もカズくんもミラーを見て笑った


ホテルの前に車を入れると
ホテルマンが出て来て
奏さんは車を預けてロビーに入った

「どこ行くの?トイレ?」
自動ドアが開くと

「あ、先生!」

待っていたらしい先生が振り向いた

「紫藤先生!」
誰かが何か言う前に
涼太が先に口を開いた

「あちこち連れてってもらって
 ご馳走してもらった」
「うん、わかってるよ」


「すみませ…」

奏さんが頭を下げたら

「ありがとうございました」

それを聞く前に
先生がお礼を言った

「いえ…」
「子供だけで…心配だったので
 助かりました」
「先生、ハンバーグ食べて遊園地行って
 さっき上等なお寿司食べたの」
「そんなに?
 本当にありがとうございました」
「いえ、私の方が…」
「それは…!大丈夫ですから
 かなちゃん楽しかった?」
「うん!めっちゃ楽しかった!」

「ありがとうございました」

先生が頭を下げて
奏さんも頭を下げた



「かなちゃんまたね」
奏さんの目線は私に移って
「薬は…
 川下先生に言えば出してくれるよ」
「無くなったら電話するね!
 奏さんのお薬だもん!」
「うん」

「では失礼します」

大人な奏さんになってロビーを出て行った

ガラス越しに手を振ったら
奏さんも手を振って車に乗った

妙に寂しかった


「かなちゃん…」
「ん?」

「さ、りょうちんシャワーして
 一杯やろうぜ」
「そうだな
 かな、素直に謝れ」
2人は鍵をもらって部屋に行ってしまった

「先生、今朝あったけど
 会いたかった~」
「……」
「先生は?」

私の頭に手を置いて
先生はため息をついた

「会いたかったよ」

「お散歩行こ?」
「散歩?」

「手つないで歩きたい」

先生は困った顔で笑って
私の手をつないだ

同じテーマの記事

コメント18

しおりをはさむ

  1. ユキさん(32歳)ID:5417632・10/16

    メイさん
    奏さんってなんかクセになるよね笑
    ちゃんと午後休とってチケット手配して
    からの撃沈(゚∀゚)
    大好きなんだろうね
    結婚できないねこりゃ

  2. メイさん(33歳)ID:5417621・10/16

    グランドパークのチケット2枚用意してたりとか、かなちゃんから連絡きて浮かれてたね(笑)
    そこから現実を突きつけられた時の落差が……
    奏さんには悪いけどウケる(笑)
    別れるときに薬は下川先生に…って言ったところ
    切ないよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
    奏さん、次はいつ出てくるかなぁ〜
    奏さんにちょいちょい会いたくなる(笑)

  3. ユキさん(32歳)ID:5416667・10/16

    ミネットさん
    イケメン三銃士!!
    生田斗真と菊池風磨と
    奏さんはそうね〜カッシー笑
    どんだけ笑

もっと見る

関連するブログ記事

  1. 「ただいま~」「お帰り先生!」ずいぶんがたいのいいお出...

  2. だから問題は夜の薬が下水に流れてしまった事バレないよう...

  1. 1号車監督、隆二、栄江くん、カズくんシャチ、クーラーボッ...

  2. 買い物を終えてロビーで待ってるとカズが呼びに来た荷物を...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

12/9 編集部Pick up!!

  1. 「結婚を決めたキッカケ」は
  2. 「童顔」で損したこと得したこと
  3. 弟に彼女が出来て家追い出された

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3