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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/16 21:55:27

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弟の名前は神千里。

僕より一つ年下の三歳。

どうしても女の子が欲しかったらしい両親が、頑張った結果が…五人とも男。

僕でやめておけば良かったのに…

もっと言えば、真ん中兄ちゃんでやめておけばよかったんだよ。

まあ…いつも怖い顔をしてるおじいちゃんが『好色』って有名みたいだから、お父さんにもその血は流れてるはず。

それを抑えるにはお母さんが身を張らなきゃいけないのだろうし…

頼むから、お母さんを泣かせないでほしいなあ…


周りから『頑張ったわね』とか『頑張ったのに』とか言われるお母さんを見るのは、ちょっと悲しい。

僕たちが何も分からないと思って言ってるんだろうけど、大きい兄ちゃんは子供の作り方を知ってしまったんだろうね。

周りのそんな声を聞くたびに、耳まで赤くしてよそよそしくなる大きい兄ちゃん。

二番目兄ちゃんは無邪気に『何を頑張ったの?』ってお母さんに聞くんだよ。

12歳なんだから、もうそろそろ生命の誕生について色々学んでいてもおかしくないんだけどなあ。

真ん中兄ちゃんは興味なさそう。

って言うか、まさに自分が末っ子で終わって欲しかったみたいだから…

むしろ、嫌悪している感じ。

将来が心配だね。


あ、弟の紹介だったのに、話が逸れた。


弟の『ちー』は…

抱っこしてやってもふにゃっとしてて、こっちが必死なのにって腹が立つ事もあるけど…

いつも笑顔で可愛いんだ。

僕の言う事の半分も理解はしてくれていないけど、笑顔で話を聞いて最後は拍手もしてくれるんだ。

僕の頭の良さに脅威を覚えてる大きい兄ちゃんとか、『また千秋がわけの分からない事言い始めた』って耳にも入れてくれない二番目兄ちゃんとか。

僕の事は眼中にもないって顔の真ん中兄ちゃんより、大好きになっちゃうよね。


僕と『ちー』は、髪の毛を肩まで伸ばしてる。

それをお母さんが時々結んでくれて『可愛い』って抱きしめてくれる。

…愚かだなー…って思う事もあるんだけど…

お母さんにギュッとされるのは嬉しいから、されるがまま。

『ちー』は何されても喜ぶような子だから、このままだといつかは女の子の服も着せられちゃうかもね。


「ちっこいにいちゃ、しゅき。」

僕がイタリア語の勉強に飽きて、お父さんの本棚から六法全書を持ち出して開いてると、ちーが背中に乗って来た。

「…ちー、僕の事好きなの?」

「うん!!しゅき!!」

「じゃあさ…『ちっこい兄ちゃん』って呼ぶの、やめてくれる?」

「ちっこいにいちゃ、だめ?」

「うん。だめ。『ちー兄ちゃん』って呼んだら二番目兄ちゃんと間違えられそうだから…僕の事は『あき兄ちゃん』て呼んでよ。」

「あきにいちゃ。」

「……ふはっ…ちー、可愛いなあ…」

素直なちー。

本当、可愛い。

僕、一つしかお兄ちゃんじゃないけど…

ちーの事、全力で守るよ。

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