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786 大虎、ご帰還

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テーマ:雑感 > 人間関係

2016/10/15 10:01:27

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洋平からはなんの連絡もない。
なんとなく、こちらから連絡するのもなぁ〜
色々あるんだろうし、電話していちいち言い訳じみたことを言わせるのも嫌だし、そんな事で、サッサと寝ることにした。
気分もだいぶ上向きで、って、私ってそんなに偉いのかって思っちゃう。
私の気分なんて問題にする事でもない。自分でなんとかすればいいだけの事、笑ってしまう。

そのくらいの事がコントロールできないで、どうする。
でも実際は、今日一日の懐かしい刺激とコタの顔を見られた事が気分転換になった。
人社会、煩わしいことも多いけれど、やっぱり、人は社会の中で生きてるってことかな。
それにしても、この季節の変わり目の早さたるや、秋を通り越して冬目前ではないのか。

誰もいないので言わせて貰えば、独り寝は寒い。
さっきから時計ばかりが気になる。
電波時計、狂ってはいないよね。
確実に午前様だわ。

それで電話が来たのは3時少し前、藤井さんからだ。

もう少しで家の前です、と言うもの、別に連絡なくたって、そこまで来てるなら勝手に帰ってくるだろうなんて思ってた。
だからその連絡に違和感があった。

下に降りるのと、玄関前に車が止まるのと同時だった。鍵を開けると、ヨレヨレの洋平を抱えて藤井さんが歩いてくる。

こんなに酔ってる洋平を見たのは初めてかもしれない。

『すみません。遅くなりました。』

いや、多分、藤井さんのせいではないと思うけど。

どっしりと重たい洋平を受け取る。壁にもたれて支えてるだけなんだけど。

『それから、アキナと言う女から頻繁に連絡があると思いますが、無視してください。
相沢さんが対処します。
私がずっと一緒でしたから、ご心配になるような事は決してありません。
あ、大丈夫ですか。』

『はい、大丈夫です。ありがとうございました。』

タクシーを待たせて居るからど藤井さんが帰っていった。
さて、このグダクダをどうやって運ぼうか。
おい、足を交互に出せよ、なんてね、言っても無理か。
すると猛禽が出て来た。

『大丈夫ですか?』

『ごめんなさい。うるさかったよね。起こしちゃった。』

『いや、平気です。二階まで運ぶんですよね。』

そう言って脇を抱えるとスイスイと運び出した。やっぱり男だわ。

寝室の前までくると

『失礼しますね。』

そう言ってベッドに降ろしてくれた。

『ありがとうございました。助かりました。』

『だいぶ呑まれたようですね。朝が大変なんじゃないですか、クスッ。
じゃ、お休みなさい。』

『本当にありがとう。』

大虎が猛禽に助けられたわ。

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