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Fictions

卒業後の千晴と藤田先生編

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テーマ:小説 > 家庭

2016/10/14 23:42:29

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ゾワァと背筋が凍りついた。
やっぱり、義父との違和感は気のせいじゃなかった。
後で洗おうと思っていた下着を見られている。私のお風呂中に洗面所に入っていたのだ。

恐ろしくて、義父から後ずさりすると、「親心だよ」と笑っていた。


そんな親心いらない。そんな父親いらないよ。


義父は微笑みながらテーブルに用紙を置き、さらさらとサインした。

「判子はどこだったかな、お母さんに聞かないと…」

「書いてくれてありがと、私またお母さんに頼むから」

すぐに用紙を返してもらい、「おやすみっ」と自分の部屋に急いで戻った。私の部屋の隣は寝室で、義父と母と凛太が寝る場所だ。

私が寝ている間に、義父が部屋に来たらどうしようと思い、鍵をしめる。

今回は、考え過ぎだと思えなかった。
親心でショーツの汚れを見る?そんな父親聞いたことがない。


誰か助けて…と思えば、浅野君の顔が出てくる。
その隣には結愛ちゃんも思い浮かぶ…

誰か、私を守ってくれる人。安心させてくれる人…
気持ち悪い。誰か助けて。


布団に包まっていると、コンコンとドアをノックする音が聞こえ、ビクッとした。

「碧ー?判子いるの?何で鍵しめてるの?」
母の声がして、ほうっと力が抜けた。

「今開けるね」

そっと床に足を下ろし、ドアを開ける。何も知らない母は、寝落ちていたが起きたらしく、義父に促されて捺印しに来てくれた。

「天文部ね。いいじゃない。お母さん星好きだわ」

「そうなんだ…」

「……遅くなる時は連絡するのよ。何かあってからじゃ遅いんだから」

諭すような母の声に、じぃんと目の奥が熱くなる。

「ごめんね、お母さん…」

「わかってるならいいのよ。おやすみ」

「うん、おやすみ…」


家の中のほうが怖い時はどうしたらいいんだろう…
お母さんに心配かけたくはない。

ドアを閉めて、目を閉じて俯いた。

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