バイセクシャル恋愛日記その2

Side K

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テーマ:恋愛 > 同性愛

2016/10/15 01:28:39

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目を覚ますと、おとぎの国にいるような気がした。まだ夢のなかなのかと。

隣には、綺麗な下着だけを身につけて、お姫様のようにねむるユミががいる。

いつもこの子の存在そのものに感動すら覚えるけれど、寝起きだと余計だ。

そっと髪を撫でて、呼吸を確かめると安心した。

それで思い出して自分の格好を確認する。
ああ。そうだった。

やっぱり着ている……。

ゆっくりベッドをでて、早く服を着ようとしたけど、アンティーク調の姿見の前で立ち止まると何故か動けなくなった。

今まで少しも綺麗だなんて思えなかったこの姿を、この時ばかりは凝視した。

ユミが勝手にやったんだろう、真っ赤な口紅をひかれて、目元をいじられてる。

『……女みたいだ……』

大股で歩いていた脚を閉じて、脇をしめてみた。
腰を少し捻ると、少しクビレができたみたいに見える。

なにか凄く悪いことをしているみたいな気になって、ちらりとベッドを見るけど、ユミはよく寝てる。

腰を捻るとお尻ができたようにみえる。下着についたフリルがないはずの胸やお尻の代わりになってボリュームを演出するのだ。

胸元にキスマークが出来てた。

違う人間になったみたいで、胸が締め付けられるような凄く変な感じがで、知らない間に涙が零れてる。

なにやってるんだろう。

慌てて洋服を身につけると、洗面で顔を洗う。いろんな瓶があって、何がなにやらわからないから、1番近いポンプを押してザバザバ洗う。
薬用ハンドソープの匂いがする。

鏡に写してみても、広がっただけでお化粧は落ちていなかって。

「ケイーーー?」

ベッドから自分を呼ぶ愛おしい声が聞こえて、また目頭が熱くなって、あわてて顔を洗う

『ユミこれ落ちないんだけどーーー』

クリームみたいなのを塗ってもらうと、ティッシュ拭くだけで簡単に落ちる。

少し寂しかったのは秘密だ。

ユミがコーヒーを入れてくれて、とても幸せな朝の会話を楽しんで居た時、病院から電話がかかってきた。

担当の患者さんに何かあったんだろうか。

『はい』

「あ、中村先生ごめん!伊藤だけど。」

『いえ、どうしました?』

「今、交通事故でみゆきちゃんが運ばれてきたんだ。」

『え……』

「中村先生には関係ない事なんだけど……実はみゆきちゃん、中村先生宛の遺書を持っていたんだ。」

遺書……。自分あて……。

頭がクラクラする。さっきまでの幸せな時間はどこにいってしまったのか。

信じられない……この間生死の境をさまよって、やっと生還した命なのに、なんでそんな馬鹿な事を。

容態は昏睡。助かる可能性は低いとのこと。

ユミに断りをいって、長い道のりをなるべく早く運転して、病院へ急いだ。

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