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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/13 12:22:12

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「おはようございます。サポートの佐伯です。」
佐々木たちのいるデスクに彼女を案内すると、両隣のデスクからも彼女にちらちらと視線を向けるSEが数名いた。男の集団には、彼女はやはり目立つようだ。

「あ、SEの増田です。はじめまして。」
増田は佐伯さんを見るなり急にかしこまった。
「はじめまして。よろしくお願いします。」
増田につられたように佐伯さんも少し緊張気味だ。
「えっと、フォルダの場所ですよね?」
「あっすみません、なんかいただいたメールもわからなくなってしまって。」
いつもはあまり表情を変えない増田が少しはにかんでいるようにも見える。
「いえいえ」と佐伯さんは優しく笑い、増田に丁寧に資料の場所を説明した。

「佐伯さんは東海地区にも来られるんですか?」と増田が尋ねる。
「いえ、東海地区は今のまま遠藤さんが担当です。ご実家がありますからね。ただ遠藤さんが都合つかない場合は、もしかしたらヘルプで行くこともあるかもです。」
「そうなんですね。じゃあその時はよろしくお願いします。」
「あ、こちらこそよろしくお願いします。」
なごやかに挨拶を交わす二人を見て、俺は内心そのヘルプがないことを祈った。

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