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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/13 15:47:31

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「……」

階段を下りたものの…リビングでの会話に入っていいものか悩んだ。

…しまったな。

俺が知ってたって、咲華にバレるよな。

去年、向こうの本部に来てくれた事も話してるし…

…でもまあ…

事が事だけに、俺から話せないのも分かってくれるか…。


「海さん、そこにいるんでしょ?」

さくらさんの声が聞こえて、誰に見られてるわけでもないが…目を細めてしまった。

「…すいません。出てくるタイミングを逃してしまって…」

俺がそう言いながら咲華の隣に座ろうとすると…

「ねえ、海さん。おばあちゃまって、二階堂の人だったんですって。」

咲華が少し興奮した様子で俺に言って。

向かい側で両親が、咲華の向こう側ではさくらさんが。

それぞれ目を細めて何とも言えない笑顔を見せた。


「はは…っ…悪いけど、俺は知ってた…」

だよね~…って言われると思ってると…

「えっ!?そうなの!?」

「……」

咲華の驚きぶりに、つい…座りかけてた腰が浮いたままになってしまった。

本当に気付いてなかったのか?

混乱…してたという事にしよう。


「…座っても?」

腰を浮かせたまま咲華に問いかけると。

「ああっ!!ごっごごめんなさい!!座って座って!!」

咲華は慌ててスペースを広く…しなくてもいいのに、広くしようとして。

「あたっ。」

隣にいたさくらさんにぶち当たり…

「ああっ!!おばあちゃま!!ごめんなさいごめんなさい!!」

………

か…可愛い…

両親が目の前にいなければ…ギューッと抱きしめて嫌がられるほどキスするのに。

「咲華、落ち着いて。」

咲華の背中に手を当ててポンポンとすると。

「あ…あ~…ほんとごめんなさい…騒々しくて…」

両親にクスクスと笑われている事に気付いた咲華が、俺と両親を交互に見てうなだれた。


「ところで…」

これが本題か。

そう思わされる口調で、さくらさんが切り出した。

「うちの可愛い婿に、何があったのか…環さん、誰かから何か聞いてない?」

うちの可愛い婿…

「え…おばあちゃま、それ…どういう事…?」

咲華が驚いた顔でさくらさんを見る。

「…お気付きでしたか。」

親父が真っ直ぐにさくらさんを見て言うと。

「あたしも経験したから。」

さくらさんは、いつもの明るい表情は引っ込めて…

「千里さん、記憶を消されてるんじゃない?」

…信じたくはないが…少し思い当たるような事を言った。

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