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Hypnotic

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/11 13:27:10

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下校時刻になり、帰り始める。
今日はお母さんに入部届書いてもらわなきゃ、忘れちゃいけない。

公園の方面へ帰るのは私と浅野君しかいなくて、他の人たちは大体電車通学だ。

部長たちと校門前で別れて、浅野君と共に歩道を歩いた。
運動部の子たちはまだ活動していて、フェンス越しにサッカー部が見えた。

浅野君と歩きながら、東野君を見つけようとしたら、三浦君と目があった。

「碧ちゃん、バイバーイ!」

大きな声で名前を呼ばれて、東野君らしき人物がこっちを向いた。

「バイバーイ!」

私も、二人に手を振ってたら、浅野君は速度を上げた。

「あっ、待ってよ、浅野君」

小走りで追いかけても追いつけない。
もう、なにー!

暗くなり、鬱蒼とした植え込みを見たら、胸がドクンと打ち、冷や汗が出てきた。

「…ま、待って、浅野君」

気持ち悪い。
昨日のことが鮮明に思い出されて体が震えだす。

私の様子に、怒っていた浅野君もさすがに立ち止まった。

「大丈夫かよ?怖い?」

コクコク頷いたら、浅野君は少し周りを見回して、私の手を取った。

「大丈夫だよ。一人で待つ方があぶねーから」


浅野君の手は熱くて、ドキドキして、安心する…

植え込みの中に、一台だけとまっている白い自転車。
浅野君が鍵を出し、解錠に手こずっていた。

「錆びてるよな、これ」

「そうなの」

浅野君は、私の手を握りながら、解錠を試みていた。
カシャンとロックが外れても、手は繋いだままで…


昨日、ここでおもらしまでして…


胸を押さえて、浅く息をしていたら、浅野君は心配そうに私を見た。

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