アムステルダム小悪魔日記

ヨーロッパの優秀な音楽家たちを【有り得ない状態】にしてしまう、小悪魔な女のお話。

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ソリストじゃなきゃ、もったいないG

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テーマ:ライフ > 音楽

2016/10/10 21:48:51

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忙しいコンマスGは、たまにアムステルダムに来た。

指揮者のSさんが、
「Gがリハーサルに居たから、安心していたのに、本番に居ないし!!」
と、怒ってへルマンの所に来ていた。

S:「まだ話が済んでいないのに、Gの野郎は山に登っていやがった!!」
と、へルマンに、怒りをぶつけていた。

私たちクレバース門下生は、Gがそのことをさとって、ここへ来たのかと、思った。

教授へルマンは、指揮者SとコンマスGの仲介役をするのか、楽しみだった。

が、

Gは、「アムステルダムに弟Bが来てないか?」と、フラフラっ、と、やって来た。

G:「君に会いに来たんだよ。」

私:「また、そんなこと。それより、反射神経が効くうちに、協奏曲とソナタの録音!しようよぉ!!グリュミオー先生が亡くなる前に、遺言として私たちに託した。」

G:「そんなに、僕は早く反射神経が衰えるように見える?」

私:「見えない。でも、グリュミオー先生が亡くなる前に、【54歳と3ヶ月を迎えた境目に、いきなり反射神経が効かなくなった】っておっしゃっていたのよ。みんなも!って。」

G:「でもね、録音、録音、と簡単に言うけど、録音はね、やがて聴く人の生活に影響を与えるし、聴く人の人生になっていくでしょ?だからたくさんの練習をしてからが良いなぁ。」

私:「反射神経の効いてる40歳代の今がいいわよー!」

と、私はコンマスGに、録音しよう、しよう、と、うるさく言った。

私:「ところで、へルマンのところへ行かなくていいの?指揮者のSさん、へルマンに愚痴っていたわよ。あなたのことで。弁解しに来たんでしょ??」

G:「なんの話?え?え?指揮者のSさん、ここへ来ていたの?」

私:「あなたがね、リハーサルのときには居て、本番になると違うコンマスが座るから、やりずれえぇー!!って怒りに来ていたわ。」

G:「それを、言いに?Sさんは来たの?!」

私:「知らなかったの?」

G:「知らん。」

私:「うそー?」

G:「知らん。」

私 (めでたく出来てるのね、あなた。)

G:「何か思った?」

私:「おめでたいやつ。って、思った。そういうの、ドイツ語でハンスって言うのよね?」

G:「そんなに、おめでたいかなぁ…僕って。」

私:「おめでたいわよ。だって、Sさんが話が終わっていないのに、あなた山に行っちゃったって。」

G:「そんなこと、言いに来たの?」

私:「そぉー。」

G:「え?僕はそれほど重要なことだとは、思っていないけどな。」

私:「Sさん、あそこではもう、振らない!って怒ってたわよ。」

G:「しょうがないね。それはSさんが選ぶことだから。僕は引き止めない。」

で、ゆくゆくSさんは、ヘボウの指揮者になり、ハイティンク先生が追い出される感じになってしまった。

私:「私ねえ、Sさんがここに来ようと、ハイティンク先生が他に行こうと、心配してないの。あの人たちは、ヤルから!絶対に大きいことヤルから!」

G:「…。なんか君は僕のルーマニアの母親みたい。」

私:「あんたね!息子と思っていうけど、ソリストぢから持ってるくせに、楽団に逃げてる!!
ルーマニア訛りのドイツ語で悪かったわね!!以上!!」

G:「僕が…?逃げてる??」

私:「あんたは逃げてる!!ソロを弾きなさい!!以上!!」

G:「…。」

私 (あー。すっきりした。)

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