ニーナのブログ

一応…恋愛小説…です…が、只今、LOVELOVEだった彼に…。

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惹かれ合うまで‥③

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/10 19:46:13

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「……」
「…無理して完食する必要はないけど、少しでも食べた方がいいよ。」

悠月は、まだ口にしないあたしを見て、優しく声を掛けてくれた。
あたしは、みんながワイワイしながら美味しそうに夕飯を食べてる傍で、ゆっくりとスープリゾットを口にした。

「どう?食べれそう?」
「…!! 美味しい…」
「当たり前だろっ。誰が作ったと思ってンだっ//」

彩月が頬を紅く染めながら呟く…。

「…≪クスッ
良かった。」

悠月は、スープリゾットを口にするあたしを見て微笑み夕飯を続ける。

「……りあお姉ちゃんは…何処か悪いの?」
「…えっ?どうして?」

スプーンをスープリゾットの入ったお皿の上に置いて首を傾げる。

「どうして…って…りあお姉ちゃんだけ、違う物食べてるから…」
「…えっと…」

あたしが再び言葉に詰まって居ると、

「りあさんは、何処も悪くないから、安心していいよ。ただ、いろいろあって夕食は、身体が受付ないみたいだ。食べても吐くらしいから…胃に負担が掛からない物を彩月に用意して貰ったんだ。」
「…えっ?
それって…一種の拒食症…的な…感じなの?」
「…拒食症…って言うのかな…父とMOMが亡くなった時の事がフラッシュバックして食べ物が受付ない…って言うか…食べたら吐いちゃうんだ…って…食事時にする話じゃないね…」

あたしが苦笑いしながら空音に答えると、事情を先に知って居た悠月や彩月は普通にしていたが、空音・ヒカリ・穂は、驚きの顔を隠せないでいた…。

「…ごちそうさまデシタ…」

一足先に食べ終わったあたしは、手を合わせた。

「食えたな≪ニッ」
「…う、うん…食べやすかったデス」

あたしが椅子から立ち上がろうとすると、それを制する様に悠月に止められた。

「悠月さん…?」
「その足で歩くつもり?」
「…あ…; わ、忘れてマシタ…;;」

あたしは、足首を捻っていた事をコロッと忘れてしまっていたのだ。

「…≪クスッ 意外とドジだったりする?」
「……そっ、そんな事ないと思う…ケド…」

あたしが悠月にそう言うと、悠月が夕飯を食べ終わるまで椅子に座って待って居たのだった。





「…ごちそうさま。」

悠月が夕飯を食べ終わると立ち上がり、自分が使った食器類とあたしのスープリゾットが入っていたお皿とスプーンをシンクへと運んで行く。

「…さて、オレの部屋に戻って足首の湿布貼替えしようか?」
「…うん…。」

あたしが悠月の首に腕を回してお姫様抱っこをして貰おうとした時だった。

「りあ…ぃゃ、RIA に話があるんだが…いいか?」
「…あたしに…ですか?」
「ああ…」

瑛斗がリビングのソファーに座る様に促す。
あたしと悠月は、目を合わせて首を傾げ、リビングのソファーに腰を掛けた。



「……それで?りあさんに話って何、父さん?」

悠月は、あたしより先に口を開き瑛斗に話を振る。

「うん…り、RIA、今の所属事務所って…何処だ?」
「所属事務所…ですか?えっと…志堂音楽事務所…ですけど…」
「志堂って…志堂円が社長の?」
「そうですけど…社長をご存知で…?」
「ああ…同業者となると、知らない…って事の方が可笑しいからな。」

瑛斗は、苦笑いをしながら呟く。

「…あの‥?」
「ああ‥ごめんごめん。‥…回りくどいのも面倒だ、単刀直入に言うよ?」
「…?はい…」
「私の事務所に来ないか?」
「…えっ?瑛斗さんの事務所に…ですか?」
「…ああ…。」

あたしが目を点にして言葉の理解に時間が掛かって居ると、瑛斗は更に言葉を続けた。

「melissaの忘れ形見であるRIAを私の傍で育てたいんだ。それに、今はRIAとして…ではなく、“りあ”としての気持ちは、正直コンサートとかを直ぐにするとか、辛い状況なんじゃないのか?」
「そっ、それは…。」
「…≪クスッ
気を使わなくていい。両親を亡くして、直ぐにコンサート…なんて出来る程の鉄の心の持ち主じゃない事ぐらい、私にも分かってるつもりだ。落ち着くまでは、ゆっくりしても構わないとも思ってる…。
だが、他の事務所には、そんな事関係ない…違うか?」
「………っ」

あたしは、俯き溢れ出そうになった涙を堪えながら、『コクン‥』っと頷いた。

「…私はね、RIAには心から楽しくヴァイオリンを奏でて欲しいんだ…。今のRIAは、ムリしてるのが、ヴァイオリンの音を通して痛い程伝わって来る。音が悪い…ってワケじゃないぞ?」

あたしが、黙ったまま俯いて居ると、隣に座って居た悠月が膝の上に置いていたあたしの手を握り締めた。

「りあさんは、どうしたい?」
「……」
「我慢する事ないよ。正直なりあさんの気持ちを言ったらいいんだ、どうしたい?」

あたしは悠月の優しく問い掛けに顔を上げると、今まで堪えてた涙が頬をつたった。

「…たい…」
「「…えっ?」」
「…出来るなら…瑛斗さんの事務所に移りたい…瑛斗さんの言う通り、直ぐに気持ちを切替えて、コンサートの舞台に立つ…なんて器用な事…あたしには、出来ない…出来ないんです…。プロだろ…って言われてしまったら…しないといけないのは分かってるんですけど…っ…」

あたしが涙をポタポタと流しながら話すと、向かいのソファーに座ってたはずの瑛斗が、いつの間にかあたしの傍まで来てしゃがみ込むと、親指で頬につたう涙を拭った。

「今の気持ちが本気なら力になる。」
「…≪コクンッ」
「よし!!なら、あとの事は、全部私に任せて貰おう。安心していいよ、りあ。」

『ニコッ』っと微笑みながら優しい手付きであたしの頭を撫でると、瑛斗は立ち上がって急ぎ足でリビングから出て行ったのだった。

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