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しのぶ

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757 海を見に行こう

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テーマ:雑感 > 人間関係

2016/10/09 10:45:40

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あれこれと人が作ったのを摘んで食べていたら、少し食べ過ぎたようで胃が重たい。
このままら眠れないなあと。
少し動かないと、そう思って階段あたりをワイパーで掃除してた。

『今頃、何をしてるのかな?』

『見たらわかるでしょうが。』

『うちの奥さん、そんなんだったっけ?』

『汚れたら掃除くらいはするけど。』

そんな風に揶揄っておいて、お風呂に入って行った。
明日も明後日も休みだなんて、贅沢な気がする。何して過ごせばいいのかわからない。
天気予報を見たら外出も考えてしまう。

部屋に戻ってお風呂に入る用意をしていたら、洋平の携帯が鳴っている。
こんな時間、誰かと思ったけれど、見るのも面倒なのでほっておいた。

バスタオル一枚で洋平がお風呂から出てきた。それを待っていたかのようにまた鳴る。

『誰だ、今頃。』

そう言って画面を見て無視の体制。

『出なくていいの?』

『ああ。』

私はお風呂。
かなりゆっくり浸かったのに、出てきてもまだタオル一枚の洋平。

『風邪引くよ。』

『若いからな、熱が引かねえのよ。』

私の前にすっとグラスを置いてくれる。

『今日、晴美、どうだった?』

『ばあさんに怒られてた。』

『なんで?』

『池添に文句言い過ぎだって。』

『言われたか。』

『まあ、晴美のことだから、あれが普通なんだろうけど、あの池添も変わったやつだな。
文句なんかどこ吹く風だからな。
ヘラヘラ聞き流して、あとは自分の思い通りになってる。大したやつだわ。』

なんとなくその様子が目に浮かび、可笑しくなる。世間広しと言えども、晴美をあれだけ意のままにさせられるのは猛禽だけだ。

『晴美、いい人見つけたね。』

『そうだな。瓢箪から駒みたいな話しだったけど、うまくいくもんだな。』

『明日、行ってみるかな。』

『おう、送ってくぞ。』

『いいって、ひとりでいけるわ。』

『そう言うな。休みなんだし、しのぶちゃんとお出かけしたい。』

呑んでたものを吹き出しそうになった。

『笑わせないでよ。』

『今日は瞳子やばあさんたちに付き合ったからな、明日はしのぶだわ。そのつもりだったから。』

『天気悪そうだよ。』

『関係ないさ。どうだ、少し荒れた海でも見にいくか。』

『なんで荒れた海なのよ。』

『地球が生き物だって思えるんだよ。荒れた海はな。
その地球でちょこまか生きてる俺たちは、細かいことに振り回されてばかりだ。
荒れた海に流したいものがあるだろう。』

『洋平。』

『コタの顔見て、それから海を見て、また仕事だ。』

洋平には時々、全部見透かされているような、そんな気になる時がある。
コタを見て笑えても、どこか心の奥で主張しているものが消化できなくて、持て余してしまってる。そんな私に気がつくのは洋平だけかな。

『おまえのことなら大概のことはわかるぞ。
だから俺の事もわかれよな。』

洋平さんは元気だ。

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