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☆シオ短編集☆【悠の詩】執筆開始...φ(・ω・*)

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漆黒の王女.94

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2016/10/10 19:09:04

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床にグリグリと額を擦り付ける私を見て、サガンもガルバも下劣に笑った。

ガルバが私を後ろから持ち上げて、顎を掴んでサガンの方に向けさせる。

サガンはデスクから離れて私に歩み寄り、また杖を、、、今度は私の額に持ち手を押し付けた。


『くっくっ、、、そう、そこだ。そこに呪いを込めた、、、

お前、何故知っている?まぁいい、、、

ダルフォンにも、、、ダルフォンの妻にも、、、自然死に見えるような弱い呪いを、、、世界を回っている時に何とはなしに覚えた呪いをな、、、くっくっ。

十年ほどは要すると踏んでいたが、こんなにも時間がかかり、、、やっとで苦しみを見せたのが、お前の母親だったな』


点と線が繋がり出した。

ママと、それを追ってパパも日に日に弱っていった事。

私達一族が誰かに暗殺を目論まれているとザザが言った事。

私の額の奥がまるで生き物みたいに暴れる事。

全部全部、サガンの怨みによるものだったんだ、、、


『私はずっと待ち望んでいた、、、この城から黒が全て消える日を、、、

お前の母親はふた月半以上前にやっと命を終えたが、、、

ダルフォンとお前は、、、いつまでも呪いの兆しが見えず、、、

いやダルフォンは、妻を失った事で呪いに関係なく弱っていったが、、、お前は?

自分の身体の異変を悟ったダルフォンは、18のお前に王位継承の為の学びの期間を焦るように言い渡した、、、

近い内にダルフォンの後を正式に継いで、漆黒の王女として君臨するのは間違いない、、、

それではまた、黒を根絶やしにする機会を失ってしまうではないか、、、

そこでまた、私は動いたのだ、、、



そう、あの夜、この城に残るありとあらゆるものを燃やし尽くしてしまえと、、、!!』


あの真夜中の旅立ちの日の事が、走馬灯の様によぎった。


【お願いよシーナ、これで遠くへ、出来る限り遠くへお逃げなさい】


どこからともなく漂っていた焦げたような臭い。ザザの必死な願い。これからひとりで旅立とうという私の不安な心。

どれも、今、鮮明に思い出したのだ。



私の左耳の、ザザがあの日付けてくれた夕陽色のピアスが、微かに震えた気がした。

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