叶わない片思い。

結婚式前夜、私の片思いが始まった。

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藤原さんの提案

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/08 03:57:07

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お店を開店してからはあっという間に
過ぎる。
日曜なのにいつもより人が多く
カップル客が訪れた。
もうすぐ12月。クリスマス前は
書き入れ時になる。

そんな恋人たちのお客様を見ながら
隼人とのことを思い出し少し羨ましかった

もう訪れることのない時間に
チクンと胸が痛む。


20時閉店。
早めにcloseのプレートを出して
最後のお客様を見送ったあと、
時間ぴったりにお店の扉が開いた。
お店の様子を覗くように現われた彼は
私の姿を目で捉えると静かに微笑む。

「よかった。お客さんで賑わっていたら
帰ろうかと思っていたから」

私はコートを脱いでカウンターに座る彼に
温かいおしぼりを出した。
「大丈夫です。今日は予定通り早く
お店を閉めようと思っていたので。
飲み物どうしますか?」

「じゃあ、ウーロン茶で。」

「食べ物は?」

「これから大事な打ち合わせだから
いいですよ」

「とりあえず腹ごしらえしてください。
何も食べてきてないでしょう?」


彼は困ったように笑い、髪の毛を掻いた。
「ありがとう。お言葉に甘えていただきます。
いつものガーリックチャーハン…あ、
ニンニク臭くなるのはマズイか」

「あー…。試飲もして頂くので、
そうですね。
じゃあレタスチャーハンは?」

「それでお願いします」
彼は笑って答えると、私はキッチンへ入って
料理を作った。
普段は麻子に任せているから久しぶりに
人のために作る料理で少し緊張する。

彼の食べる姿を想像しながら
短時間で作り、カウンターに差し出した。


「お。すごい美味そう!!
いただきます!!」

勢いよくチャーハンを頬張る姿は
なんだか可愛らしく見えて
嬉しかった。

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