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【小説】ボク恋~完結編~(BL*R18)

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まねっこ【267】

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テーマ:小説 > BL

2016/10/08 17:33:47

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★ボクはそれでも恋をする★       





露天風呂から出ると、部屋に料理が
運ばれてきた。
豪華な料理は座卓だけでは置ききれず、
お膳が2つ運ばれてくる。


「ごゆっくりどうぞ」


と言って仲居が下がると、タクミが
キラキラの眼差しで料理を見ていた。


「さぁ、た~んとお食べ」

「うん、いただきます!」


20歳を過ぎてタクミの食欲は多少衰えた
ものの、盛り付けも華美な料理をどんどん
平らげて行く。


「うまいか?」

「うん、おいひぃ~よ」

「料理も奮発してよかった」

「え?奮発したの?」


リキは日本酒を飲みながら、頷いた。


「ありがとう、リキ」

「いや、お前のその嬉しそうな顔が
見られるなら、このくらいなんでも
ないさ」

「セレブ……ふたたび……」

「しかし、北海道へ行ったら、給料も
減るから、こんな贅沢はできなくなるぞ」


タクミは鮎の塩焼きを頭からかぶり
つきながら、リキを見る。


「リキがいてくれれば、玉子かけごはん
でも、ご馳走になるから、大丈夫」

「そんな風に言ってくれるのは、タクミ
だけだよ」


猪口をあおり、タクミに差し出す。


「ん?」

「20歳過ぎたんだ、飲めるだろ」

「う~ん、お酒は……」


タクミが困った表情を見せたので、リキは
猪口を引いた。


「リキ、やっぱり、ちょうだい」

「大丈夫か?」

「うん、せっかくお酒が飲める歳になった
んだから、リキと飲みたい」

「じゃあ」


と、切子細工が綺麗な猪口を渡し、
冷酒を注ぐ。タクミは両手で猪口を
持ち、チョン、チョン、チョンと、
3回口をつけてから飲み干した。


「プッ」

「なにぃ~」

「それ、三々九度じゃん」

「日本酒ってこうやって飲むんじゃ
ないの?」

「タクミは頭良い割に、常識ねぇよな」


リキに笑われて、カッと顔が熱くなる。


「ぶ~」

「ごめん。そうだ、三々九度しよう」

「え?」

「神式の結婚式」


タクミとリキはちょっと恥ずかしそうに
三々九度のまねごとをしたのだった。





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