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ユキさんのブログ

新春すてきな奥さんがたまらん (〃▽〃)♡♡

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高校3年生 甘い匂いに誘われて

しおりをはさむ

テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/07 12:11:49

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「え、ちょっと待って
 どこで誰と?!」

「だから~
 どっかで夕飯食べて後藤んち
 ヒロリンと後藤
 あ、後藤家だからオサムもいるか
 じゃ、行ってくるね
 明日そのまま学校行くから」
「かなちゃんそれうちでもいいよね?
 後藤くんもヒロリンも泊まっていいから」
「ヒロリン先生のこと知らないのに
 気ぃ使うじゃん
 おばさんもいいって言ってるしいい」
「いやお願いかなちゃん」

珍しく先生がゴネて

「ダメ?」

可愛く

「お願い」

うるうるで

「ニャーーん」

あ、これ監督か


「先生…」
ギュッと手を回して
頬を胸に押し当てて
「お願い…」
ちょっと見上げる

ため息ついた先生は
私の顔と頭を撫でまわして
「キスして?」
って目を閉じたら
キスゲット

「じゃ!行ってくるね!」

「えぇ!かなちゃん待って…」

先生が追いかけてくる前に
非常階段を駆け下りた

おそらく諦めて先生はきっと

「せんせーーい!バイバーイ!」

一階から見上げたら
六階のエレベーターホールから見下ろして
仕方なさそうに手を振った


またバスに乗って駅前に戻った

後藤とヒロリンは駅ビルをウロウロして
ゲーセンにいるって言うから
ゲーセンに向かってたら

「かな」

「あ、隆二!栄江くん!」

待ち合わせてた2人にも会った

「どうだった今日」
「2人とも来たらよかったのに」
「まだ受かってないしな」
「でも受かる見込みで
 練習していいって宮地先生言ってたよ」
「マジ?!」
「それ落ちたらどうなる?」
「隆二やっぱ落ちるの?」
「やっぱってなんだよ」
「学校推薦もらえないの?」
「もらえない…決断が遅すぎて
 定員オーバーだった」
「なんか隆二ってさ…
 いつもオラオラなのに
 ここぞの時に小さいよね
 決断力がない」
「はあ?!」
「俺もそう思う
 中学の時からお前はそうだ」
「やっぱりね」
「西高だってさっさと決めてりゃ
 受かっただろうに
 もたもた悩んで勉強しないから
 二月に受験勉強始めて受かるかって」
まぁそれは落ちてくれてよかったけど
やっぱそういう男だ

って話しながらゲーセンに行くと

「あ、いたいた」
「ヒロリーン!」
「この浮気者」
「ハート飛ばすな」

振り向いたヒロリンは
「ヒロリンもハート飛ばすな」
「紫藤先生にちくろ」

「ヒロリン何してたの?」
「ん?なんか飴いっぱい取れた」
って飴をくれて
「後藤は?」
「あっち、落ちそうで落ちない」
後藤はユーホーキャッチャー頑張ってた

「あ!なぁあれやろうぜ」
「え?あれ?」

始まったのは3球100円のストラックアウト
アッという間の人だかり
だってすごいもん
バッシバシストライクで
板に当たる綺麗な音
中には海大のエースの存在に気付く人もいて

「え!何でいるの!」
ってキャーキャーな女子高生とか
携帯で写真撮りだして
「ねぇもう行こう」
「店にも迷惑だな」
得点をお菓子に変えてもらってゲーセンを出た

「プリクラ撮りたかったのに」
「撮って誰にやるんだよ」
「ちはちゃんとか」
「とか?」
「さやとか」
「わざわざ郵送か?」

「何食う?」
「パフェ」
「夕飯の話」
ウロウロしながらヒロリンにもらった飴を食べ
「持とうか?」
「大丈夫」
って言ってるのに
ヒロリンは私の荷物を取った

で結局
「やっぱ駅と言えばピッツァだよな」
「そういえば…
 私と栄江くんの出会いの場所だね」
「は?あぁそうだな」
「もっと感動してよ」
「町子どうなった?」
「文香と近大の近くのカフェ検索して
 盛り上がってる」
「今日みきにも会ったよ文香さん」
「何か言ってた?」
泣いてたとも寂しそうだったとも
言えない
「いい匂いだった」
「匂いは聞いてません」

テーブルには3枚のピザと
2種類のパスタ

ヒロリンは優しくて
「エビいる?」
「うん」
「バジルのやつは?」
「いる」
「トマトパスタは?」
「巻いて?」
さすが長男

「お前は絶対そのキャラを
 そばに置けるような星回りで
 生まれて来たよな」
「は?どういう意味?」
「甘やかし要員切らさない」

パスタとピザでお腹いっぱいになって
デザートを頼んだり
コーヒー飲んだり氷食べたり
話の中心はやっぱり野球

ヒロリンがここにいる違和感も
自然と消えて

これはもう

少し先の私たちの日常だった


こうなる未来が想像できた




「ヒロリンまた…今度は春?」
「冬、面接あるし」
「そっか、引越しとかもあるよな」
「じゃあまた来た時に」
「うん、またね」
隆二と栄江くんは駅裏の方に歩き出して
私たちは南行きのバスに乗った

南光町で降りて左には曲がらず
後藤の家に向かって
「オサムは?」
「いるだろそりゃ」
「レンゲ男来てないよね?」
「どうだろ、しょっちゅう来てるけど」



「おっ帰りかなちゃーーん!」
「いるじゃん」
「期待通りだったな」
「うおーー!
 海大のエーース様だ!」


「まぁまぁいらっしゃい
 何くんだったかしら」
「ヒロリン」
「狭いけどどうぞ、ヒロリン」
「お邪魔します」
後藤の家にヒロリンがいる違和感
「なんかウケる」
「何だろうな、ミスマッチ」

そして後藤家でお風呂に入る違和感

「あ~気持ちよかった
 おばさんあの洗顔いいね」
「でしょ?!たっかいのよあれ!」
「ヒロリン入って来いよ」
「え、先にいいの?」
「僕っちと入る?!」
「お前は泊まる気か」
「帰れ、レンゲ怪人」
「オサム桃鉄やろ~」
「やるやる!」
「ヒロリンお風呂あがったら
 オサムの部屋ね」

ここに来たら基本オサムの部屋でゲーム
「ヒロリン買うね~」
「キングボンビーに捨てられろ」
「やだ!ボンビー来た!」
いくら優しいヒロリンでも
ボンビーだけは貰ってくれなかった

深夜1時やっと決着がついて
「ショック…」
「甘いねヒロリン」
キングをヒロリンに押し付けて
おならカードで吹き飛ばし
大富豪ヒロリンは破たんした

「あ~眠…」
「そっち伸ばせ」
後藤の部屋でベッドの下に二枚布団を敷いた
私が後藤のベッドに寝て
下に2人が寝て
疲れてたしあっという間に眠れた

寝るときは大丈夫

問題は


「ん……」

外はまだ真っ暗

目が覚めた時の不安


先生…

真っ暗で見えない

闇の中を探して


あった

これがないと怖い


甘い匂いとこの手


ほらね
また眠れる


撫でて

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コメント16

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  1. ユキさん(32歳)ID:5355473・10/07

    ローラさん
    間違ったよね〜
    先生を探したよね〜
    でも安心して寝ちゃった…
    明日の朝ヒロリンはひどい目にあいます笑

  2. ユキさん(32歳)ID:5355466・10/07

    シオリさん
    先生がヒロリンのすご技を知ったらもう許さないよねきっと
    でも…でもさ(´°ω°`)
    合宿とか遠征とか
    先生はぐっと堪えてヒロリンに任せるんだろうね(;∀;)
    ヒロリンのすご技は先生は知らないでいいような気がするね…

  3. ローラさん(33歳)ID:5355137・10/07

    かなちゃん手違いーƪ(•̃͡ε•̃͡)∫ʃ ヒロリン明日は目の下可哀想なことになってるでしょう…ちーん。。。泣

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