叶わない片思い。

結婚式前夜、私の片思いが始まった。

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藤原さんの提案

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/07 05:52:24

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私はトマトのパスタを注文し
藤原さんとこの辺りのお店の情報交換を
しながら、少ししてお店を出た。

外はすっかり深夜の空気になっていた。

「仕事あとなのにつき合わせちゃって
悪かったね」

藤原さんはコートのポケットに手を入れ
私の方に視線を向けた。

「いえ、私こそ気にかけて頂いて…
色々嬉しかったです」

「また、お店には通うから美味いメシと
カクテル楽しみにしてる。」

彼はそう言って笑い、駅で別れた。
彼の背中を眺めながら
私は自分の気持ちを整理するために
駅から離れて自宅まで歩くことにした。



隼人の夢を継ぐために始めたお店は
いつしか私の中では
抱えきれないくらい大きくなっていく。


私は何を怖がっているのだろう

もともと外に出てアクティブに
動くタイプではない
でも、隼人のために何かしたい
彼の想いを実現するのなら藤原さんの提案は
受けるべき…





怖いのは、隼人の夢が
どんどん一人歩きしそうで
私が抱えきれなくなることだ


考えながら歩いていたら
家の前に着いた。
部屋の扉を開けて中に入ると静かで
真っ暗だ。


薄暗い月明かりの中で
キッチンに立ち、ドリップケトルに
水を入れ、火を掛ける。
火が揺れる様を見ながら藤原さんの表情が
頭の中で浮かぶ

彼との不思議な出会いは
私の中で大きくなる
だから、関わるのが怖いの…?




分からない
でも、彼との時間は心地いい
もっと、話してみたい


ケトルから蒸気が漏れ
シュンシュンと鳴る音にハッとして
セットしていたコーヒードリップに
お湯を注ぐ


間接照明をつけて温かいコーヒーを
飲みながら、藤原さんの言葉や笑顔に
応えてみようか



そんなふうに思っていた。

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コメント2

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  1. ミオさん(37歳)ID:5352310・10/07

    サトミさん
    コメントありがとうございます!
    そんなふうに思って頂けて嬉しいです(*^^*)お待たせしてしまい済みません。

  2. サトミさん(38歳)ID:5352303・10/07

    更新されてて嬉しいです。

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