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Hypnotic

17歳の寄り道。

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/05 22:31:48

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なぜ、浅野君は日頃あんなに反抗的なのだろう。こんなに気遣うこともできる人なのに。
何か理由があるのかな…?


階段を降りてくる音がして、ハッと振り返る。
浅野君が私の胸元にロンTを投げた。

あたふたと両手でキャッチする姿を見て、浅野君はくくっと笑った。

「ダセッ」

「運動苦手なの…」

「ハハッ」

いや、待て。
さっき、もっとダサい事になってたのに…私…


「おもらししたって…笑わないんだね」

ぎゅうとロンTを抱きしめて、恨めしい顔をして浅野君を見る。

「いや、笑えねえだろ、あれは…」

「ありがと…」

「無事でよかったよ。送るよ。家まで」


汚れたスカートを入れた袋と鞄を持ち、家を出た。
とめてある自転車を見た浅野君が言う。

「白川の自転車、後ろついてんじゃん。乗せてやるよ」

「いいよぉ、悪いよ。それじゃ浅野君、帰り歩かなきゃダメだよ?」

「じゃあ、帰りも貸して。明日の朝迎えに行って、乗っけてやるよ」

「え?」

すぐには流れが理解できなくて、再度説明を求めた。

浅野君の自転車には後ろの荷台が付いていないので二人乗りができない。
私の自転車ならできるので、それで朝迎えにきて、二人乗りで登校しようという提案だった。

いつもなら断りそうなものだが、ご恩を受けたこともあり、浅野君への警戒心が薄れかけていた私は、来てくれるなら、それでもいいかなと思った。

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