ブログランキング79

【小説】ボク恋~大学生編~(BL*R18)

性懲りもなくBLです。BLとは男子と男子が愛し合う事です。ご注意ください。

  • 記事数 1751
  • 読者 473
  • 昨日のアクセス数 3725

まさかの…【265】

しおりをはさむ

テーマ:小説 > BL

2016/10/07 19:27:35

  • 35
  • 0

★ボクはそれでも恋をする★       





カナカナカナカナ………


「リキ、ひぐらしが鳴いてるよ」


リキを背中に感じながら、お湯につかって
いた。自分の前に回っている手に手を
重ね、肩越しに振り返る。


「どうした?」

「ボク、しあわせ」

「ああ、俺もだよ」

「こんな穏やかで、温かいしあわせが
ずーっと続けばいいのにね」

「そうだな……」


タクミは再び前を向き、沈みゆく太陽に
目を細める。


「なぁ、タクミ」

「ん?」

「大学を卒業したら、どうするんだ?」

「前に言ってたひまわりの家に養護教員と
して就職するつもりだったんだ」


タクミの話が過去形なのに疑問を持つ。


「何か不都合でも?」

「う~ん。ボクとタクマさんがお世話に
なった新井さんって人が、転任になって
たの。でね、ボクはその所長だった
新井さんの元でタクマさんと約束した
療育とかがしたかったんだ」

「そうなのか。ちなみにその新井さんって
人はどこに転任になったか知ってるのか?」


タクミがリキに振り返り、こう言った。


「新井さんは北海道へ転任になったの」


リキは驚きのあまり、お湯を揺らした。


「北海道?」

「うん、北海道。ちょっと過疎化してる
土地って聞いたよ」

「その人を追いかけるって選択はないのか?」

「ん~、それは今、考え中。ボクが北海道へ
行ったらリキと遠距離恋愛になっちゃう
でしょ。それは淋しいし……」


リキはタクミの腰に手をかけ、体ごと自分の
方を向かせた。


「わぁっ」

「タクミ、聞いてくれ」

「うん」

「俺、北海道へ転勤が決まってるんだ」

「は?」


タクミはきつねに抓まれたような気持に
なった。


「本当は原田リゾートを退職して、タクミを
一生支えて生きて行こうって思ってた。
でも、社長が……親父がそれを許しては
くれなかったんだよ」


リキはタクミの頬を両手でつつみ、瞳を
みつめる。


「でも、もういいなりになりたくなくて、
本社以外に転属を願い出た。あの人の直属の
部下はもう嫌だったんだ」

「リキ……」





同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

12/7 編集部Pick up!!

  1. 夫婦揃って子を作る決心つかない
  2. ママ友いないと子が可哀想なのか
  3. 実家が貧乏で彼を呼びたくない

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3