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卒業後の千晴と藤田先生編

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/05 13:51:47

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「どしたの」

「………怖くて…足が震えるの」

「もうちょっとで着くから、あと少しだよ」

浅野君の声はひとつも急がせる要素がなくのんびりしたもので、竦んだ足をえいっと前に出せた。
私がまた歩き出したのを見て、浅野君は私の隣をゆらゆら、ふらふらとゆっくり自転車を漕ぐ。


思っていたより、いい人なのかな…


その時は、浅野君の家にのこのこ上がることが、危険だとかそういう意識には至らなかった。
大きな恐怖と失禁の恥ずかしさに気を取られていたのだ。



「そこの角が俺んち」


浅野君がまっすぐ指した家は角地に建っており、きれいな外観だった。

荒々しくガシャっと自転車をとめていたので、私もその横にとめさせてもらった。



口笛を吹きながら私の前を進む浅野君。おずおずと後ろを着いて行き家に入れてもらった。


「風呂あっち。汚れたもの入れる袋持ってくるわ。うちで洗濯してもいいけど、乾かねえだろうしな。タオルは入って右のバスケットにあるから使って」

「ありがとう…浅野君…」


洗面所まで行き、鞄を床に置いた。
鏡に映った顔はとても情けない顔をしていて、泣きたくなった。
なんだかとても頭がぼうっとして、思考力が全くない。

スカートの気持ち悪さに、腰のホックを外し、パンティーと共にすみやかに脱いだ。


お尻が冷たくなってる…


下半身は何も纏われていない状態で、靴下を片足ずつ脱いでいると、洗面所のドアが開いた。


「これ、袋……」

まさか脱いでいるとは思わなかったような浅野君が、私の下半身を見て固まった。


「……キャアアアッ!」


私は両手でアンダーヘアを隠し、浅野君は意外にも、慌てた様子で外に出て行ってくれた。

心臓がバクバクとすごい速さで打ち、気が動転する。
シャワーを借り、今起きた出来事を振り返った。


浅野君も袋持ってきてくれるって言ってたのに、私が脱いじゃったから。
まさかもう脱いでるなんて思わなかったよね。

バカすぎて、お風呂から出られない。

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