ブログランキング67

Fictions

完結しました。ありがとうございました

  • 記事数 397
  • 読者 2049
  • 昨日のアクセス数 24720

テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/03 21:07:16

  • 117
  • 0

「…ま、いいや。白川が困っていることはわかったよ。じゃあ、入部届取りに行こう」


空き教室を出て、村上先生の後ろをついてゆく。先生は足が長いから、歩くのが早い。

職員室前で、村上先生は手を出して制した。

「待っていて、すぐ取ってくるから」



先生と行き違いに出てきたのは、前に目が合った3年生。
あっ、と思っていると、その人もあっと私に気付き、「2年の白川碧だ」と、不躾な声を投げかけてきた。


「そうですけど…」


普段、わりと笑顔でいようと努めているが、無礼者には牙を剥いてしまう。
私が警戒している事に気付いたその人は、ぐいぐい近づいてきて距離を詰めた。


「びびってんの?かわいいなー」

「……びびってません」


じろじろと舐めるような視線はセーラー服の胸に移り、慌てて鞄で胸元を隠す。

どういうわけか、平らだった胸が去年あたりからぐんぐん育っていて、今つけているブラジャーのサイズも合ってはいない。
母にも胸がサイズアップしたと言えなくて、ずっとBを着け続けている。

そういう所を気にしているから、義父がお風呂の時に洗面所をうろつくのはとても嫌なのだ。



その3年生は、まだニヤニヤ笑いながら、今度は私の顔を舐めるように見て、肩が触れるほど近づいて言った。

「碧ちゃん、遥と同じクラスだよな?」

「ハルカ…?」

「浅野。浅野遥」


ああ、と、深く納得した。
この先輩と浅野君は同じジャンルの人だ。


「浅野君…一緒ですけど」

「俺、あいつと仲いいの。今度みんなであそぼーよ」

「遠慮します」

「瞬殺かよ」

その先輩はべっと舌を出し、不満そうに両手を広げた。

そこで職員室のドアが開き、村上先生が入部届を持ち戻って来る。
先輩は、先生が来たせいか、口笛を吹きながら去っていった。

同じテーマの記事

  • 165日前
  • 173日前
  • 1503/06
  • 1810時間前

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. 145

    11/21

    おかしいな。美咲ちゃん、どうしたんだろう…何かあったのかな...

    Fictions

    • 173
    • 0
  2. 「晴子!!」お昼休み。教室でボンヤリしていると、四時...

  1. 初体験6

    2014/08/31

    リチャード先生がカフェに入って来た。私たちを見て笑顔で近...

  2. 「 ああ。 」淳哉先生は、二つ返事で、即行ぎゅ~ っと...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

3/28 編集部Pick up!!

  1. 「雑巾」に衛生面を求める小学校
  2. 6歳児にサプリメントを飲ませる
  3. 義母ストレスで不眠になり流産

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3