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Hypnotic

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/10/02 18:26:16

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急いで着替えて、男子たちに着替えが完了したことを伝える。
結んでいた髪をするりと解き、ゴムを唇に咥えて、髪を結び直す。

しゅるしゅると結びながら、誰かの視線を感じて顔を上げたら、廊下に3年生がいた。


…え、私を見てる?


目が合ったので手を止めたら、その人はふいっと向こうへ行ってしまった。


「……千晴、今の人知ってる?」

「えー?見てなかった」


まあ、いいか。
用事があるならまたアクションがあるだろう。
気を取り直して千晴と食堂に向かった。




その日の放課後、またサッカー部を眺めていた。
東野君ばかり目で追ってしまう。

彼女になりたいだとか思ったりはしないが、東野君はやっぱり特別だ。
窓枠に頬杖をついて、心行くまで眺めていた。


すると、背後から頭をポンと叩かれた。
頭を押さえて振り向いたら、同じクラスの浅野君だった。

薄茶色の髪をしていて、背が高く、冷めた目をしている。

浅野君は、トラブルメーカーとまで言わないが、サボったり、良くない意味で目立つ生徒だ。
特進の中でも成績は悪くはないが、休みがちだったりするので、先生によく呼び出されている。
他科の目立つ先輩とつるんでいたりして、関わるとロクな事がなさそうな、そんな人だった。


「こんなとこで何してんのー」

浅野君は言いながら、私の視線の先を追い、ふんと鼻で笑った。

「白川は東野狙いかぁ。あいつ嫌いだわー」

カチンと来る言い方をする浅野君を、キッと睨む。


「ごめんごめん。でもあいつ、彼女いるだろ」

「……そうだね。でも、見てるだけだもん。見てる事しかできないもん…」

つい、弱音を漏らしてしまったら、浅野君が少し驚いた顔を見せた。


バカにされる!と身構えたら、浅野君は真面目な顔で私を見つめ返す。


「もったいねーな。白川とつきあいたい奴なんていっぱいいるのに」

「へ」

「知らねーの?」

慰めてくれてるの…?

すると、浅野君は神妙な顔で顎に手を当てて、私の耳元に少し近づいた。


「碧ちゃん、みんなのオナペットだよ」

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