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【小説】ボク恋~大学生編~(BL*R18)

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お作法【256】

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テーマ:小説 > BL

2016/10/03 13:21:14

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★ボクはそれでも恋をする★       





校門で手をふってみんなと別れ、加藤の
車に乗り込んだ。


「梶くん、いいかな?」

「はい、お願いします」


加藤はゆっくりと車を発進させた。
車は山道をくだり、ふもとまで土煙を
立てて走る。

舗装した道路にでると……


「あの」

「忘れ物かい?」

「いいえ。寄り道をしたいので、この道を
左に曲がってもらえますか?」

「構わないよ」


駅へ行くにはそこを右折するのだが、
反対方向へ車を向けた。


「どこへいけばいいんだい?」

「ふもとの教会へ行きたいんです」

「教会……」


そこはタクマが眠っている教会だった。


「教会から駅まではバスで行きますから
加藤さんとはそこで…」

「了解」


10分程走ると、白い壁に囲まれた
教会が見えてきた。

加藤は門の前に車をとめ、トランクから
タクミの荷物を出す。


「はい」

「ありがとうございます。それと、お世話に
なりました」

「いやいや、こっちこそシンジの事とか
うちの教員と補助だけじゃわからなかった
ことをフォローしてくれて、ありがとう。
君はきっといい教員になれるよ」

「はい、もっと努力します」

「じゃ、私はこれで」


加藤は軽く手を振り、車に乗り込んだ。
タクミは車が見えなくなるまで、見送った。





カバンを掛け振り返り、教会を見上げる。
大きく息を吸って、ふぅ~~っと吐きだす。


「タクマさんに、近況報告しますか」


開いている門から敷地へはいり、まずは
礼拝堂へむかった。

一度は覚えた礼拝の作法をすっかり忘れて
しまったタクミは、扉を開けてから、どうし
ようかオロオロする。

礼拝堂にはだれもおらず、聞くにきけず、
とりあえず深くお辞儀をしてから、中へ
入った。


「神様に怒られるかな……」


小さな声で囁いたのに、高い天井に自分の
声が響き、ビクっとする。

そして、一番後ろの一番隅っこにすわり、
壁にはめ込まれているステンドグラスを
見上げた。


「きれい……」


ボーっと見上げていると、どこからか
風が吹いてきて、タクミの頬をフワっと
なでる。


「あれ?」


撫でられた感覚が、とても懐かしかった。






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