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【小説】ボク恋~カオル編~

性懲りもなくBLです。BLとは男と男が愛し合うことです。くれぐれもご注意ください。

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笑顔【255】

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テーマ:小説 > BL

2016/10/02 16:48:50

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★ボクはそれでも恋をする★      





少し興奮しているシンジをなだめて、
あれやこれやと言い聞かせ、最後に
絶対内緒だよと指切りをした。


「こんなこと加藤さんに知れたら、
しばきたおされるかも…」


タクミが自己嫌悪に陥っていると、
シンジが布団に手をついて、頭を下げた。


「ごめん………がと…」

「シンジ君が謝らなくてもいいんだよ。
お礼もいらないし」

「でも」

「これでシンジ君が安心できるなら、ボクは
大丈夫」


頭をクシャっと撫でる。


「タク……」

「ん?」

「好き」

「ボクも好きだよ」


と、シンジをきゅ~っと抱きしめる。
シンジはタクミのぬくもりが嬉しくて
小さな手で、必死にタクミを掴んだ。





実習最終日


たくさんの試演結果をまとめあげた。
そして、居室を片付ける。

昼にはホームを出ないと、帰宅が遅くなって
しまうので、少し慌てている。

挨拶は前日にすませてあるので、時間に
なったら加藤の車で最寄りの駅まで送って
もらう手筈になっていた。


「これでよしと。忘れ物もないし…」


部屋を出ると、シンジが廊下に立って
いた。


「お見送りしてくれるの?」

「ん」

「ありがとう」


廊下をタタタっと走り、タクミにしがみついて
きた。


「また来るから」

「……」

「前も『また来るよ』って約束したの
覚えてる?」


コクンと頷く。


「だから、こうやって会えたでしょ。だから
今度も『また来るよ』って約束しよ」

「約束」

「うん」

「いつ来る?」


『また今度』とか『いつかね』という
曖昧なことは言えない。タクミは少し
考えて、シンジの顔を見る。


「ボクが大学を無事に卒業できたら来るよ」

「できるか?」

「厳しい質問だな。大丈夫できるから」

「うん。僕も……もっと……話しが……
できる……ように………がんば……る」


タクミはうんうんと頷く。


「頑張らなくてもいいよ。一生懸命すればいい。
先生たちがシンジ君の一生懸命を見ててくれる
から、ねっ」

「うん」

「じゃ、しばしのお別れだ」


右手を差し出す。その手をシンジはしっかりと
握った。


「ん」


タクミとシンジは笑顔でバイバイができた。





△(^^)人(^^)

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