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小さな鼓動 13

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2016/09/30 15:21:31

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ナツくんはいつも通りではなかった。
子ども達の前でもほとんど話さなかった。

一度子ども達の前で泣き出した。
幸い子ども達は気づいていなかった。

私が「子どもの前で態度に出すな」と言ってからは、
私以外の人がいる時は普通にふるまっていた。



私は、一人の時に泣いた。

子ども達の顔を見ていると、お腹の子どもが産まれて成長した時のことを
想像した。

自分が笑っていると、
なんでこんな時に笑っているのか
なんで私なんかに楽しいことや嬉しいことがあるのか

自分自身を許せなくて
それでも笑っている自分が虚しくて仕方なかった。


それから、先生の「妊娠初期に15%ぐらいの人は流産する」という言葉を思い出していた。
もし、流産すれば……中絶よりも「仕方なかった」と思えると…。


自分の子の死を願うなんて……最低な人間だ。

でも心のどこかで、きっとこの子の心臓は動くと思っていた。
この子は生きようとしている……。


……そして、私はその命を自ら奪う……。


それは目をそらすことが出来ない現実だと……

繰り返し、繰り返し

考えていた……。

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