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梨沙子と裕紀のお話。

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テーマ:小説 > 男女関係

2016/09/30 14:14:59

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「分かった。この一件について
君に聞きたいことは以上だ。
高橋くんは優秀な社員だと聞いている。
くれぐれも自分の足を引っぱる者には
注意しなさい。
もう仕事に戻ってもらって構わんよ。」


部長はそう言って立ち上がった。
課長と俺も立ち上がり、
「失礼します。」と言って部屋を出た。


自分たちの部署へ戻る廊下で、
課長がまた立ち止まった。


「分かってると思うけど、高橋くんは優秀で、
同期入社の社員の中でも1,2位を争ってる。
この件を知っているのは、
さっきの部屋にいた3人だけだけど、
写真を撮った本人が、
高橋くんの足を引っ張るために
適当な噂を流す恐れがないとも言い切れない。
もしそういう噂が立っても、
君は堂々としていなさいね。
何か困ったことがあれば私にいつでも
相談してくれて構わないから。」


「…ありがとうございます。」


嘘をついたのに、それを信じて
味方してくれようとする課長には、
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


しかし、嘘をつくと決めたのだから、
その嘘は最後までつきとおすしかない。
あとは、梨紗の採用に影響がないように
祈るしかなかった。

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