やわらかく、強く

ちょっと大人の、ビターな恋愛小説です。

  • 記事数 85
  • 読者 27
  • 昨日のアクセス数 13

境界線(73)

しおりをはさむ

テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/29 21:15:16

  • 3
  • 0

「おかえり、遅かったね」
居間でテレビを観ていた正樹がかおりの帰宅に気づいて振り向いた。
「うん、明日の準備がなかなか終わらなくて帰れなかったんだ。」
「そう。待っててお腹空いたよ。」
正樹は20時には帰り着いてから、1時間くらい何も食べずに待っていたようだった。
かおりは買い物袋を台所まで運び、ふーっとため息をつく。
「ごめんね。これからすぐに作るから。」

正樹が台所に立つような男ではないのは、義父を見ていてもわかる。
かおりも正樹に無理して作って欲しいとは思わないが、もう少し気の利いた言葉を言えないのだろうかと思う。そして言いようもない疲労感が襲う。

それでもわざと明るくふるまい「今日はからあげだよ。」と、正樹の機嫌をとった。
正樹は「じゃあ待ってる」とテレビに目を向けた。
それはいつもの会話。
しかし今日はなぜか、かおりの中で感情が濁り始めた。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. 誠治くんとスーパーに行く今日の夕飯のお買い物慎吾は、メー...

  2. 俯いていた顔を上げると笑顔の鉄平がいた「朝葉ちゃん...

  1. 1人で寂しいなって思うのは、食事の時自分で作って、自分で...

    • 4
    • 5
  2. 私の食事してない連絡に驚き、点滴を抱えて帰ってきた(笑)...

    • 22
    • 0

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

1/19 編集部Pick up!!

  1. 彼が来るたび部屋から物が消える
  2. 子供の喧嘩でママ友の態度が変化
  3. 結婚11年夫に毎日お願いしてる事

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3