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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/29 21:15:16

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「おかえり、遅かったね」
居間でテレビを観ていた正樹がかおりの帰宅に気づいて振り向いた。
「うん、明日の準備がなかなか終わらなくて帰れなかったんだ。」
「そう。待っててお腹空いたよ。」
正樹は20時には帰り着いてから、1時間くらい何も食べずに待っていたようだった。
かおりは買い物袋を台所まで運び、ふーっとため息をつく。
「ごめんね。これからすぐに作るから。」

正樹が台所に立つような男ではないのは、義父を見ていてもわかる。
かおりも正樹に無理して作って欲しいとは思わないが、もう少し気の利いた言葉を言えないのだろうかと思う。そして言いようもない疲労感が襲う。

それでもわざと明るくふるまい「今日はからあげだよ。」と、正樹の機嫌をとった。
正樹は「じゃあ待ってる」とテレビに目を向けた。
それはいつもの会話。
しかし今日はなぜか、かおりの中で感情が濁り始めた。

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